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フンタ [ボードゲーム(は行)]

『フンタ』
作者:ヴィンセント・ツァオ、ベン・グロスマン、エリック・ゴールドバーグ
メーカー:ペガサスシュピーレ
プレイ人数:3~7人
プレイ時間:120分~180分
キーワード:バナナ共和国、大統領、お金、クーデター、銀行、裏切り

フンタと聞いて胸踊る人は、かなりの昔からのボードゲーマーだ。
なにせ元が出たのは20年以上前。
学生時代に、このフンタというゲームのことを知って、遊びたかったけれど、当時の僕にはこのゲームを触る機会はこず、そして現在に至る。幸せなことに今回も元と同じくホビージャパンが日本語版をリリースしてくれ、めでたくプレイの機会を得た。

フンタとはバナナ共和国での権益争いを描いた謀略ゲーム。
1人が大統領を、残りのプレイヤーは大統領から役職を毎ラウンド任命され、服従かクーデターかを選んでいく。
最終目標はいかにスイス銀行にお金をためるか(手持ちではない)、なので大統領となってお金を自分の都合のいいように分配して私腹を肥やしてもいいし、反旗を翻し大統領を失脚させてもいい。
紙幣が分配できなくなったらゲーム終了で、その時点でスイス銀行に一番預けていたら勝ちである。

ゲームは慣れればシンプル。
①カードの分配:各プレイヤーに2枚
②役職配置:大統領は各プレイヤーに最低1つのポストを与える
③資金分配:紙幣カードを8枚大統領が取り、各プレイヤーに好きなように分配
④分配資金に異議があるかどうかを議会で決議
⑤居場所の決定
⑥暗殺
⑦銀行
⑧あればクーデター

ゲームのキモは役職分配と資金分配。大統領の手腕でいかようにもできるので、懐柔策、強攻策なんとでも。
ただ、長く大統領を演じるには細心の注意が必要だ。

評価(5段階):☆☆☆☆
クーデターが多数発生するとゲームが長くなる。もう少しクーデターについてはすっきり出来たような気もするけれど、これが当時の名残でもあろう。ゲームのキモの部分は良く出来ているので、気心知れた仲間で遊べば充実の時間を過ごせるだろう。
ただし・・・、あくまでゲームなのをお忘れなく。黒い部分もしっかりあるので、冷や飯食わされても大人の対応で(笑)。

ベガスの帝王 [ボードゲーム(は行)]

『ベガスの帝王』
作者:J.Ernest, M.Selinker
メーカー:メイフェアー
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
キーワード:ボード、カード、お金、カジノ、タイル、得点、場所取り、チェーン、ダイス、カジノボス

ラスベガスで目指せカジノ王。
5種類あるカジノチェーンを建設し、ボスになり、収益、得点を集めるのが目的。

初期配置としてランダムで2枚カードをめくり、対応する区画に土地の所有マーカーを置く。さらにそのカードに書かれている初期持ち金分お金をもらう。

ゲームの流れはいたってシンプル。
ターンプレイヤーは、まず山札からカードをめくり、書かれているその区画に所有マーカーを置く。
その後カードに書かれているカジノチェーンから収益と得点が入る(これはそのカジノチェーンを持っているプレイヤーでボスになっている人なら)。その後、ターンプレイヤーに土地の所有マーカーの数に応じ収入が。

次にメインフェイズ。4種類のアクションがあり、
①カジノチェーンを建築する。
任意の色のカジノタイルを自分の所有マーカーが置かれている土地に建築し、建築料(マスに記載)を支払う。
その後そのマスに書かれているダイスの目と同じ目を上面にして自分のカラーダイスをそのタイルに置く。
②カジノチェーンを拡張する。
既に自分が建築しているカジノチェーンを拡張できる。その際には拡張しようと思うマスが空きマス(誰の所有マーカーも置かれていない)で、かつ、そのマスの建築料の2倍のお金が必要。
③カジノチェーンの改築
自分の所有する(カジノボス)カジノのタイルの色を変える。このとき、ストックに変えるタイルが変えようと思っているカジノチェーンのタイルの数分残っている必要がある。
④ギャンブル
カジノボスの誰かにギャンブルを仕掛けることが出来る。
勝負は2D6の出目勝負。
5~9なら相手の勝ち、3、4、10、11なら仕掛けた側の勝ち、さらに2、12なら仕掛けた側に倍額入る。

これを繰り返して行き、ENDカードが出るか、誰かが90点以上獲得したらゲーム終了だ。

評価(5段階):☆☆☆☆
アクワイアの趣があるけれど、よりアグレッシブさを要求される。思いのほかシビアなゲームで、終盤までお金はカツカツ。既に使われカード、残っているタイル、このあたりをしっかり見ておかないと勝利はおぼつかない。
また、得点トラックが絶妙で、最初は1点づつで加算されるが、中、終盤にかけてだんだんとこのトラック1マスを上げるのに必要な点が増えていくため、計画的に得点を重ねる必要がある。
ダイスが入ってくると軽めの印象があるけれど、これは思った以上に硬派なゲームだ。

ハイファイブ [ボードゲーム(は行)]

『ハイファイブ』
作者:Nils van Teijlingen
メーカー:コスモス
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
キーワード:タイル、4色、1~14、ジョーカー、ポーカー、得点

8×8マスのボードでポーカーの役を作りながら得点を重ねていくゲーム。

初期配置をしてスタート。
手番がきたら、タイルを置いて縦、横どちらでもいいので、1列5マスでポーカーの役を作る。
ジョーカーを混ぜた5カードから役無しのブタまでそれぞれ得点が決まっており、最終的にタイルを置ききったら一番高い得点の人が勝ちだ。

ルールがシンプルながら、他のプレイヤーの置いたタイルをうまく使い得点を重ねよう。
勝利の鍵はいかに上手くジョーカータイルを使い、高い得点を得るか?。早い段階ならマスが空いており使いやすいけれど、それは他のプレイヤーにも使われやすいことの裏返し。うまく間隙を縫って高得点を目指そう。

評価(5段階):☆☆☆
5カードが作れればよほどいい点が取れるはず。まぁ、そんな簡単にはいかないと思うけれど。それでも、自分の思う一手が打てたときの喜びは大きい。ポーカーの役さえわかっていれば簡単にルールが覚えられるのもいい点だ。

ハーン [ボードゲーム(は行)]

『ハーン』
作者:Christwart Conrad
メーカー:ホワイトゴブリン
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
キーワード:モンゴル、ユルト、カード、タイル、統率者、得点、方位

モンゴル地方を舞台にした陣取りゲーム。
ゲーム中の流れはシンプルながら、得点を集めるには色々な思考が要求される。

手番が来ると、まず山札からカードをめくり、描かれている色の統率者駒を描かれている方位に1~3マス移動させる。駒がいた場所には中立のユルト(黒)を配置。

その後プレイヤーは以下のアクションから2ポイント分のアクションを実行。
①侵略その1:カードをプレイし、対応するエリアに自分の色のユルトを配置。
②統率者の移動:統率者駒を1個選び、その後山札をめくってそこに描かれている方位に駒を1~3動かし、中立のユルトを元いた場所に置く
③征服:征服タイルを置く。タイルにはいろいろな形(ブロックスのブロックのような色々なパターン)があるが、配置するタイルに対応するマスが全てユルトで埋まっている必要がある(自他、中立問わず)。ただし、そのタイルで覆う部分の中で自分のユルトが最大(中立のユルトは考慮しない。また他のプレイヤーのユルトと同数1位でも可)であることが条件。単独1位であれば自分の色のユルトをタイルの上に置き、同点1位であれば、そのプレイヤーの色のユルト全てをタイルの上に置く。タイルには数字が描かれており、それがゲーム終了時の得点となる。
以上①~③は1ポイントアクション
④侵略その2:任意の場所に自分の色のユルトを置く。その後手札から任意の枚数捨て札にする。ただし、このアクションのみ2ポイント扱い。

次に、前のターンにスペシャルアクションカードを選択し自分のユルトがカードに置かれていれば、それを取り除きカードを捨て札にする。

次に、スペシャルアクションカードのプレイ機会。
1ラウンド1枚まで。出来るアクションは、
A:追加手番。1ポイント分アクションが増える。使用後、即時捨て札。
B:タイルの確保。カードに自分のユルトを置き、確保したいタイルに自分のユルトを置き次の自分の手番まで他のプレイヤーがそれを選択できなくする。
C:自分の色のユルトを使った征服不可。次の自分の手番まで、そのプレイヤーの色のユルトを覆うような征服はできなくなる。
D:中立のユルトを使った征服不可。次の自分の手番まで、他のプレイヤーは中立のユルトを使った征服を禁止する

最後に手札を4枚になるように補充し次のプレイヤーに。

ゲーム終了は、8個ある統率者が持っている中立のユルトのうち5人分が無くなったらフラグが立ち、その後全てのプレイヤーが征服できなくなったらゲーム終了。

自分の征服(共同征服も含む(得点は半分切り上げ))したタイルの得点を合計し、追加で各プレイヤーの近接するタイルの面積を比較し上位3人にボーナス得点が入り、一番得点が多い人が勝ち。

評価(5段階):☆☆☆☆
陣取りというだけで自分の中では1ポイント評価が高い。
ゲーム自体はシンプルながら、いかにうまく中立のユルト、他人のユルトを活用するかがゲームのキモ。
征服するにはどうしても段階を踏まねばならず、自分のユルトをつぶされないように、かつ他人のユルトは利用するように立ち回ることを要求されるので、思惑が色々絡み合って面白い。
初プレイ時、ルールを若干間違えており、本来のルールではなかったけれど、取って取られてを面白いと思う人にはオススメしたい。ただ、遊ぶ人は選ぶかな?まず自分の思うようには行かないのと、他人の征服で自分のユルトを覆われても辛抱強く戦える人向き(笑)。

フィレンツェ [ボードゲーム(は行)]

『フィレンツェ』
作者:Andreas Steding
メーカー:ペガサスシュピーレ
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
キーワード:塔、建築資材、カード、得点、契約
フィレンツェの街で塔を建築する。
依頼は6色×8階種類。
各依頼は1度しか達成できず、早い者勝ちだ。

ゲームの流れは横一列に並んだカードから一つを選び取る。取る時左端なら無料で、右に行くにしたがってコストが必要だ。コストは建築資材を1つづつ置いていく。
取ったカードは効果により手札になったりゲーム終了時まで毎手番発動したり様々。中にはイベントカードもある。
カードの上には基本的に4つ建築資材が乗っているので、取る際にそれが自分の建てる塔の資材になる。
色は6色あり、色毎に存在個数に差があるので、貴重な色の資材は確保が大変だ。
が、救済措置もある。手番に1度だけ3:1で場にあるカードのうえの資材と交換できるのだ。どうしても必要なら分が悪くてもやらねばならぬ時もある。
さて、建築にもクセがある。2階分まではタダで建てられるが、3階分以上を建てたければ余分にコストが必要なのだ。このコストも建築資材で支払う。当然多く建てたければより多く必要だ。そして、この塔、全て1色の資材で建てなければならず、しかも一度建築を始めたら、手番に手をつけなかった塔は、次の手番に取り壊されるというおまけ付き。かくして他のプレイヤーとの建築合戦が始まる。

低い塔は得点が低い。高いと資材も必要になるし手番もかかる。悩みながらも依頼をこなし、誰かが規定の依頼を達成したらゲーム終了。得点が一番高い人が勝利だ。

評価(5段階):☆☆☆☆
ドイツゲームらしいドイツゲーム。手番効率、得点効率を考えつつ、最善手を追い求めるストイック仕様(笑)。
ペナルティー、妨害要素もあるため、常にプラス向きのゲームが好きな人にはつらいかもしれないが、こういった妨害をたくみにすり抜け、撥ね退け勝利することが好きな人には非常にオススメだと思う。

フンタ:大統領万歳! [ボードゲーム(は行)]

『フンタ:大統領万歳!』
作者:セバスチアン・レスル&クリストファー・ライザー
メーカー:ペガサスシュピーレ
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:60分
キーワード:カード、ダイス、お金、民兵、裏切り、謀略

『フンタ』と聞いてわくわくする人は、おそらくかなりの古参ゲーマーではないかと思う。
もう20年ほど前のゲームだから。
実のところ、世代であるが、名前は知っていても遊んだことはない。

さて、『フンタ:大統領万歳!』である。フンタは一人が国家元首、残りのプレイヤーは元首から資金をもらいながら虎視眈々と元首の首を狙う役職(軍事だったり経済だったり)について裏切りと謀略に明け暮れるゲームであった。本作では、そのフンタのエッセンスをぎゅ~っと絞込み最低限必要なものにシェイプアップしたもの、といったかんじであろうか?

ゲームの手順も単純化され、
①カードの分配
資金だったりイベントだったりを表すカードを大統領役がプレイヤー人数+2枚引き、反対勢力に1枚づつ分配する(現段階では中身を確認することしか出来ない)。反対勢力は1枚づつ引く。
②抗争決定
民兵ダイス(初期は1個)の目を任意の目を上にして衝立の裏に置く
全員が決定したら公開
③抗争
指定したダイス目の人に対し戦争を仕掛ける。
大統領が相手にある場合は、まずこれを解決。その際、大統領に戦争を仕掛けた人は大統領からの分配カードは廃棄。
戦争は置いたダイスによるダイスロールの出目値の合計と、修正値により決まる。
仕掛けた側が勝てば敗者からカードを1枚奪う。負けても戦争を仕掛けたことによる分配カードをもらえないだけ。
反対勢力同士の場合も同様。この場合、戦争前にカードは手札に。
④購入
資金カードを支払うことで、カード、民兵ダイス、建物を購入できる。

誰かが5点分得点(建物)を取ったらそのラウンドで終了。一番たくさん点数を持っている人が勝者である。

評価(5段階):☆☆☆☆
裏切り、裏切られが面白い。こういったゲームは殺伐としやすいのだけれど、基本、仕掛けていかなければ勝機は来ない。なので、あらかじめその旨伝えて、後腐れなくなりきって遊ぶと、とても面白く感じた。
元のゲームは、かなりの長時間ゲームだったらしいけれど、エッセンスを上手く抽出し、フンタらしさを出しているのではないかと思う。
これで満足できないのなら、最新版の日本語版が出るということなので、そちらに手を出してみるのもいいだろう。

ブリーフ ヒストリー オブ ザ ワールド [ボードゲーム(は行)]

『ブリーフ ヒストリー オブ ザ ワールド』
作者:Gray Dicken, Phil Kendall
メーカー:Ragnar Brothers
プレイ人数:3~6人
プレイ時間:プレイ人数×30分

ヒストリカルゲームの大作、『ヒストリー オブ ザ ワールド』の新版。
元の版では7時代を駆け抜けるゲームだったが、今回は6時代に凝縮。
プレイ時間も少し短くなって遊びやすくなった。

様々な時代の文明をあやつり、世界に版図を広げていく。
最近では同じようなゲームにスモールワールドがあるが、今作はその元ともなっている。

各時代、プレイヤーはドラフトによって1つの文明を担当する。
各文明には兵力数、能力が書かれており、首都を持っていたり、海軍を持っていたりする。
各時代の文明の順に手番を進める。
手番には開始地域から隣接地域へ国土を広げる。
資材が出るところを2箇所単位で抑えることが出来ればモニュメントを建設できる。
また、兵力を減らせば砦も作れる。
他の文明のあるところに攻め込む時は戦争が発生。ダイス勝負になるが基本攻め込む側が有利。砦を持っていれば五分。負けても連続で同じ土地に攻め込めば修正がつく。戦争に負けた側はコマを失う。
得点は首都、都市、モニュメント、地域支配によって得られる。
全6時代を経て、もっとも広大な版図を築けるのは誰か?

システムは慣れれば非常にシンプル。
が、文明選択は悩ましい。先に動くのがいいか?、それとも後から動くのがいいのか?
得点によってドラフトの順番が変わるので先攻、後攻を考える必要が。あと、次の時代に出てくる文明についても考慮する必要があり、なかなか難しい。

評価(5段階):☆☆☆☆
歴史あるタイトルがさらに洗練されて帰ってきた。
前作は4時間位かかるヘビーゲームだったが、今作ではさくさく遊べば3時間弱で終わる。まぁそれでも重いゲームではあるのだけれど。
文明がたくさんあり、毎回同じ展開にならないところは遊んでいて飽きない。
大人数でわいわいしながら遊ぶにはいい。

果てしなき世界 [ボードゲーム(は行)]

『果てしなき世界』
作者:ミヒャエル・リーネック
メーカー:コスモス
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:120分
キーワード:建築、資材、麦、絹、織物、お金、医学、忠誠、信仰、ペスト、カード、正方形カード

同じ作者の『大聖堂』の続編。大聖堂のその後が舞台。
今回プレイヤーはイベントをこなしつつ、街の施設を建設したり、ペストの治療をしたりして得点を集める。
1時代は6つのイベントからなり、全部で4つの時代をプレイする。計24イベント。
1つの時代の終わりは国へのお金、信仰心、食料事情を試され、満たしていないとペナルティーが。
第Ⅱ時代と第Ⅲ時代の間では塔の建設が始まり、さらに第Ⅲ時代から、街はペストが流行する。
治療するには医療書が必要となる。

このゲームでは各イベントと手に入る資材を面白い方法で決定している。
各イベントは正方形のカードに記述され、カードの角には手に入る資材が、そして手番プレイヤーは、このカードの配置の仕方に悩むことになる。各プレイヤーはボードの4辺に座るわけだが、手番プレイヤーはこのカードの4角を各プレイヤーに向くようにボードの指定されたところに置くのだ。そうすることによって、各プレイヤーに記述された資材が入るわけだが、もう一つ悩ましいのが、このカードには赤い矢印が記載されており、その矢印の先にある数値分だけ恩恵チャートを移動し、そこの恩恵をもらえるわけだが、0では移動しないため何ももらえないのだ。ある資材が欲しい、でも恩恵チャートはその配置ではおいしくない、こういったことが頻発するのである。

このあと、各プレイヤーは12枚ある手札から1枚をオープン、1枚を伏せて出し、オープンにしたものの効果を実行する。なので、半数のカードはこの時代プレイできない。イベントの出方によっては、伏せてしまったカードの効果を使いたいこともあろう。こうしてプレイは進んでいく。

各時代が終わった後は、お金、信仰心、食料チェックが。各2づつ支払い、次の時代へ。

評価(5段階):☆☆☆☆
大聖堂同様良く出来ている。が、大聖堂とはプレイ感覚は随分違う。終始時代ごとの支払いを完遂するのが第一で、なかなか余力が出来ない。まるでアグリコラのように。
が、こういったジリジリした中にも、時代が進み盤面上の充実に伴って少しづつ余力ができ得点に関するイベント、アクションがこなせるようになると、俄然面白くなる。
いわゆるマゾいゲームが好きならばオススメである。

ボードゲームギークゲーム [ボードゲーム(は行)]

『ボードゲームギークゲーム』
作者:リチャード・ブリーズ
メーカー:R&D Games
プレイ人数:3~6人
プレイ時間:90分
キーワード:タイル、売り、買い、セットコレクション、ボードゲーム、ダイス

ボードゲーム評価サイト、ボードゲームギークの名を冠したゲーム。
プレイヤーは1ゲーム出版社となり、また1ゲームマニアとなって所持金を増やすことを目指す。
ゲームは6ラウンド。
1ラウンドは、
①ゲームを店に卸す
②ゲームマニアが店頭に訪れる
③ゲームの購入
といったおよその手順で流れる。
ゲームには基本価値があり、店によって扱うゲームが異なる。うまく価格操作をして高く、または売れ残りが出ないよう、もしくはあえて売れ残させて最終的には自分の持つゲームコレクションがどれだけ充実するかを競う。

店に卸す時、あまり高いと買ってもらえず、かつ安くても自分が損なので、うまく希少価値を出しつつ高く買ってもらうのがミソ。
買うときは安く買って他人の利益にならないよう、かといって安くなるのを待っていると他人に先を越されてしまう。同じ数字のセットコレクションは価値を飛躍的に高めるのであえて高くとも買うのも必要だ。

マニアの店頭への移動がダイスロールなのがランダム性が高いのが玉に瑕な気がしないでもないが、順にやってたら時間がかかりすぎるからこれくらいが丁度いいのかもしれない。

評価(5段階):☆☆☆
売り心と買い心がわかるゲーム。
ゲームマニアてこういうもんだよね~。でも真のマニアはプレイ用と保存用を分けて持ってそうだよなぁ(苦笑)。そういう意味では実像と違うかもね(笑)。

ポニー急行便 [ボードゲーム(は行)]

『ポニー急行便』
作者:B.Faidutti, A.Bauza
メーカー:ファンフォージ
プレイ人数:
プレイ時間:
キーワード:レース、ブラフ、ポーカー、ダイス、ボーリング(笑)

ダイスでポーカーの役を作り、それをもとにブラフしたりレースしたりするゲーム(なんじゃそりゃ)。
手番では5個のダイスをカップに入れて振り、自分だけ中を見てポーカーの役を宣言する。
近くのプレイヤーはそれを信じる(スルーする)か疑う(ブラフする)か決めて宣言する。
スルーされる時はそのまま宣言に対応するだけの歩数を進める。
ダイスロール側の宣言通りなら同様に歩数を進め、牢獄へ。
嘘であれば疑った側が逆に宣言歩数を進める。

カードを引くマス、お金を手に入れるマス、支払いのマス、インディアン襲来のマス、電車のマスなどのイベントを乗り越えゴールに早く着いたものが勝てるかも(笑)。

一番の特色は、他プレイヤーと同じマスに止まった時、インディアン襲来のマスに止まった時のダイスを使ったボーリング(笑)。こればかりは説明するより一度遊んでみてください、っていう感じ。ボードゲームでアクションとは・・・。

評価(5段階):☆☆☆
珍しいはちゃめちゃなルールが楽しみならお薦め。これは今までに無かった(僕が知らないだけかもしれないけど・・・)。ダイスゲーム、ブラフが好きなら☆1つは余分につくね。
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