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ラクラク大統領になる方法 [ボードゲーム(ら行)]

フリーゼ作の良いゲームの基本システムを混ぜ合わせてみましたゲーム(笑)。
きちんとシステムを借用した作者に許可をもらってるところがなんとも(笑)。

基本システムにドミニオンのデッキ構築とスルージエイジのカード補充と購入ルール、さらにはアグリコラのワーカープレイスメント、おまけにプエルトリコの選択されなかった物への得点付与とてんこ盛り(笑)。通常ここまでやってしまうとどこかで破綻しそうなものですが、きちんとゲームになるところがフリーゼの腕か?。
どのゲームも有名なもので、ボードゲームギーク内でも上位の人気を誇る。それだけにシステム的にも強固なものなのかもしれないか、それだけにバランス調整は難しかったに違いない。また、フレーバーもなかなか面白い。選挙を題材にしつつも活動員の派遣や各種カードやアクションの行為がうまく選挙戦を表現しており、システムにマッチしている。
ゲームの流れは、
①手札を補充と手番順決め
ドミニオン同様に五枚カードを引く。その内1枚を同時公開しカードの数値の高い人から順になるよう手番トラックにマーカーで記録する。
②活動員を配置
選挙活動員をボードに配置して恩恵を受ける。
③カード購入
カードをカードのコスト+指定の追加コストを支払い購入する(購入アクションを②で取った人のみ)。
④得点の清算と次ラウンドの準備
カードやアクションマスの効果により得点を計上する。またアクションカードの補充、購入カードも空いた部分は詰め、補充する。

以上を繰り返し、誰かが95点獲得するか、11ラウンドを終えるかをしたら終了する。

得点の+1倍が後半かなり効いてくる。がそれだけでは勿論決め手にならず、ドミニオンのようにデッキ圧縮も必要だしコツコツ得点を得ていくことも重要。難しいけれど面白い。

リトルデビル [ボードゲーム(ら行)]

簡単なトリックテイキング。
カードは1~54までの数字があり、参加者に9枚ずつ配る(参加人数によって使わないカードが出る)。スタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーから1枚手札をプレイする。
時計回りに1枚手札をプレイするわけだけれど、ここが問題。
このラウンドのトリックは二枚目のカードがプレイされることでルールが決まるということ。
二枚目が一枚目より大きければ、その後にカードをプレイする場合は一枚目より大きなカードをプレイしなければならない。小さければ小さいカードを同様に。もし該当するカードがなければ任意のカードをプレイする。
で全員がカードをプレイしたらトリックの判定。誰がプレイされたカードを引き取るか、だけれど、このゲーム、カードはなるべく引き取らないようにしたい。何故なら失点制だから。で、カードを引き取ってしまうと、各カードにはデビルマークがいくつか記載されており、それらは全て失点。
で、引き取ることになる人とは、まずルールを守れなかった人。複数いた場合はよりスタートプレイヤーより離れた値のカードをプレイした人。全員が守れていた場合は、これまた一番スタートプレイヤーから離れた値のカードをプレイした人が引き取ることになる。
こうして9枚の手札を全てプレイしたら決算。誰かが失点を百点をこえたら、一番失点が少ない人が勝利。

数字カードだけの簡単な構成ながら、トリックをいかに取らずに済ませるか、もしくは失点を減らすかが悩ましい。

ラミーキューブ [ボードゲーム(ら行)]

メーカー:増田屋コーポレーション(日本代理店)
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
キーワード:タイル、セット、ラン、時間、失点

数字組み合わせゲーム。
雰囲気としては麻雀に近い。手牌をいち早く使いきれば勝ちとなる。トランプ二組あれば代用できるのでお試しで代用プレイもありかと。
始めに牌が14枚配られる。その後、手番プレイヤーから順にアクションするわけだけれど、
①牌を一枚引く
山から一枚牌を取り手牌に加えます。
②牌の組合せをプレイ
場に自分の組合せをプレイしていなければ数字の合計が30以上になりようにプレイする。
上記がされた後の手番であれば、手牌から好きな組合せ(セット、ラン)をプレイする、もしくは場の組合せ牌に追加する、もしくは手牌を出しつつ場の組合せを入れ替え、セット、ランの条件を満たすようにする。
誰かが手牌を使いきったら上がり。
手牌の残りは数字分失点。ジョーカーはマイナス30点。人数分ラウンドをプレイして終了で失点の少ない人が勝者。

評価(5段階):☆☆☆☆
絵合わせながら麻雀に通ずるものがあるが、麻雀より簡単。けれど、頭はかなり使うし柔軟な思考が必要。
古くからあるゲームだけに安定の面白さ。ただ、麻雀同様抽象的な絵合わせが苦にならなければ面白い。

ロンドン [ボードゲーム(ら行)]

『ロンドン』
作者:マーティン・ワレス
メーカー:ツリーフロッグ
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:75分
キーワード:ボード、カード、お金、自治区、困窮マーカー、建築

ロンドンの大火の後の復興ゲーム。ワレスのゲームは比較的重いものが多いが、本作ではかなりワレスゲーとしてはライトに仕上がっている。もっともそれでもそこそこのルール分量があり、通常のゲームよりは重いんだけれど。
ゲームとしては、基本カードゲームといってもいいぐらい。リメイクされるんなら、まず間違いなくカードだけになるだろうなぁ。

さて、ゲームの流れは、
手番制で、手番がきたら、まずカードを1枚引く。引くときは山札からでもコストとして(もしくは単純に)捨てられたカードをカードディスプレイから引く。
次に4種あるアクションから1つを選んで実行する。
①カードプレイ
カードは建物(もしくは人物)が描かれており4種の色がある。
建物カードはプレイするのに同種の色のカードを手札から1枚捨てる必要がある。また、一部のカードにはコストとして追加でお金が必要なものもある。カードをプレイし、いくつかのカードが場に置かれることになるが、一度配置されると取り除くことは出来ない。配置する際には十分考える必要がある(後述)。
②カードの活性化
建物カードはほとんどが活性化することで効果を発動する(一部プレイするだけで効果を使えるものもあるが)。
活性化にはコストが必要なこともあるが、ほとんどのカードはこれまた1度しか効果を使えない。使うとカードは裏向き似され場から取り除かれることはない。
カードを活性化すると、その効果を使う使わないを問わずカードの山数+手札の枚数-自治区の数分だけ困窮マーカーを受け取らなければならない。困窮マーカーはゲーム終了時に減点の元になるのでなるべく受け取らないようにしたい(カードの活性化によって取り除く効果アリ)。
③自治区を作る
ボード上のマップはいくつかの地区に分割されている。そこには自治区を建築できるが、一つの地区には一つの自治区しか建築できない。自治区にはカードの活性化の際に受け取ることになる困窮マーカーの数を減らす効果がある。また建築することで手札を補給できる。
④カードを3枚引く
単純に3枚、山札もしくはカードディスプレイから引く

カードを山札から引けなくなったらゲーム終了フラグ。引けなくなった人から一巡手番を実行してゲーム終了。
得点計算をする。

カードによる得点、活性化による得点、お金(3金で1点)、自治区の得点、困窮マーカーの減点等を計算し、一番得点が高い人が勝利。

評価(5段階):☆☆☆☆
ワレスにしてはシンプルなルールで一手番まわしてみれば理解できる難易度。
ワレスゲー入門には丁度いいんじゃなかろうか?
さくさく進むので、ついもう一回といえる良ゲーだと思う。カードプレイと活性化がキモで、困窮マーカーがカードプレイの妨げとなってアクセントが効いている。オススメ。

ランカスター [ボードゲーム(ら行)]

『ランカスター』
作者:Matthias Cramer作
メーカー:クイーンゲームズ
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:90分
キーワード:ボード、駒、法案、派遣、戦争、得点

騎士を都市やフランスとの戦争に派遣し得点を競う。時には貴族と手を結び法案を自分の有利になるよう可否決する。今年度ドイツゲーム大賞エキスパート部門ノミネート作。aleaブランドでデビューした人の新作ということで俄然気になってました。

ゲームは5ラウンド。
まずは自分の配下騎士を地方やフランスとの戦争に派遣する。
騎士にはレベルがあり、地方への派遣には、その地方での最低レベルを満たさないと派遣できない。レベルの低い騎士を派遣する場合には従者が必要で、従者1人につき1レベル分上乗せできる。
また、他のプレイヤーが後からよりレベル(従者により底上げを含む)の高い騎士を派遣してきた場合は手元に戻されてしまう(しかも、従者は戻ってこない!)。もちろん手番が来れば再配置できるけれど、同じ場所がいいのであれば更に騎士レベルを上げて投入しなければならない。
戦争に派遣する場合は、空いているマスに配置することで戦争に参加出来る。ただし、各戦争には先着三名まで(常に最低二枚はあるので3×2は最低でも配置出来る)。先に配置した6騎士分には恩恵があり、選んだ恩恵タイルは使用済みとして裏返す(次のラウンドに表にする)。恩恵タイルは即時解決する。
騎士を配置し終えたら、議会での法案の議決をする。常に三枚の現議案と、採決される次の三枚の議案が公開されており、次の三枚を順に採決する。自分の持っている票と貴族からの票で上乗せし可否採決。同数までは可決され否が多ければ否決される。自分に有利になるよう動くべし。
議案の採決を終えたら都市や戦争の解決を実行する。都市ではその都市での特典を得るか、貴族との交友を深める(票集め)か、お金を使いその両方を得るかを決める。
戦争では、勝敗を確認し、勝っていれば貢献度により得点が。負けていても得点は入るが一段低い得点になってしまうし、2ラウンド継続したものだと敗戦となり、騎士が捕虜に。返してもらうには騎士のレベルに応じたお金を払わなければならない。
都市での特典には騎士を増やしたり、レベルを上げたり、城の強化をしたり、スタートプレイヤーを決める権利だったりと色々。貴族の票を集めるのも最終的な点になるのでおろそかに出来ない。
こうして5ラウンドプレイして一番得点の高い人が勝者。
評価(五段階):☆☆☆☆
意地の張り合いといってもいいところてん式押し出し合戦。先手、後手それぞれに悲喜こもごも。自分の騎士たちや城が拡充していく様が面白い。点数は狙って取らないと取れないのも悩ましい。
ただ、ラウンドが進むに従って手数が増えてくるので、どうしても長くなるのはこの手のゲームの宿命か。
それでも、面白いです。

ランキング [ボードゲーム(ら行)]

『ランキング』
作者:R.z.リンデ、S.ドラ
メーカー:ハンス・イム・グリュック
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:45分
キーワード:ランク、お題、アップダウン、ポイント

お題に沿って手持ちのタイルの中から選んで出し、ランク付けしていき、ポイントを稼ぐゲーム。

プレイは簡単で、プレイヤーには5枚づつイラストタイルをもらう。
その後スタートプレイヤーが袋の中からお題の描かれたタイルを1枚引き、内容を読む。
そして、各プレイヤーはそのお題の内容にあったタイルを手持ちから1枚伏せてだし、山のタイルから2枚追加してシャッフル、その後ランク3の所に1列にして表に向ける。
スタートプレイヤーから順に同じランクに2枚以上あるところのタイルを2枚選びランク付け。1枚はランクを1つ上げ、もう1枚は1つランクを下げる。
こうしてトップと最下位が決まるか、各ランクが1枚になったら1ラウンド終了。

で、そのランク付けをしている間、各プレイヤーは他のプレイヤーがどのタイルを出したか予想できる。予想があっていればそのプレイヤーの獲得できる得点が減る。

さて、得点は、各ランクのタイルが誰のものか公表して行き、そのタイルの上に置かれた予想マーカーが合っていれば、ランクから得られる点が1マーカーごとに1点減少。

そうしてラウンドをこなして行き、誰かが15点以上取った時点で終了。1番得点した人が勝ち。

評価(5段階):☆☆☆☆
手軽なパーティーゲーム。
手持ちのタイルとお題の内容が1枚も合ってなくても、澄ました顔でランク操作するが吉(笑)。いかに自分のタイルを疑われずに操作しランクを上げるかがキモ。うまくいったときは気持ちよい。

ローゼンケーニッヒ [ボードゲーム(ら行)]

『ローゼンケーニッヒ』
作者:ディルク・ハン
メーカー:コスモス
プレイ人数:2人
プレイ時間:45分
キーワード:陣取り、カード、駒、裏切り

コスモス社お得意の2人用ゲーム。
もう発売されて随分経つが、いまだに根強い人気があり、最近缶入り版が発売された。

ゲームとしてはシンプル。
9×9マスにカードに示された方向に駒を置いていき、最終的に繋がった自分の駒の数の2乗して、点数を合計し、多い方が勝ち。
手順としては、
A:最大5枚のカードの1枚をプレイ
B:カードを1枚引く(最大保持枚数5枚まで)
のいずれかを実行。
Aの場合、プレイしたカードに対応する分だけ王様駒を移動させそのマスに自軍駒を置く。もし敵軍の駒が既にあるところに移動させる場合は4枚ある裏切りカードをプレイし自軍駒にひっくり返す。
そうしていってお互いが手詰まりになったら(何も行動できなくなったら)ゲーム終了。得点を計算する。
得点は繋がっているマスの数の2乗で計算するので繋がれば繋がるほど得点は大きくなる。小さな繋がりを複数持つより大きな繋がりの方が得点が高い。

ルールはシンプルで手札も完全公開なので、将棋のようなアブストラクトゲームに近い。
相手の手札と自分の手札を見比べ、かつ、裏切りカードの状況を踏まえて戦況を変化させるのが楽しい。
ゲーム初心者にも入りやすい、非常に良いゲーム。

評価(5段階):☆☆☆☆
プレイ感覚はサクサク進んでカードを使った囲碁か将棋のよう。
コマがどんどん置かれ戦況によって裏切りカードを使うのかやめるのかを判断するのは非常にしびれる。
わかりやすルール、日本人になじみやすい9×9のマス目。
2人用のドイツゲームの入門としては最適ではなかろうか?。

ライズ オブ エンパイア(帝国の曙) [ボードゲーム(ら行)]

ライズ オブ エンパイア
作者:マーティン・ワレス
メーカー:ファランクス(メイフェアゲーム)
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:150分以上
キーワード:地図、文明、陣取り、戦争、都市、勝利点

マーティン・ワレス版、『ヒストリー オブ ザ ワールド』
3つの時代を超え、一番得点を集めたプレイヤーの勝ちである。

このゲーム、時代は3つだが、ターンは6つある。各時代2ターンあり、それぞれAターン、Bターンという。
ゲームはアクション選択性(ワーカープレイスメントの要素あり)。5種類あるアクションを各ターン6回手番順に選択していく。
で、特徴的なのが、Aターン、Bターンの処理。Aターンではマーカーを選択したアクション列の右側から詰めて置いて行くのだが、Bターンでは、手番順に、任意のAターンに置いたマーカーを取ってアクションしていく。取って行く時、取るマーカーの左側にあるマーカーの数分だけ支払いが発生するので、必然的に、どうしても、というアクション以外は左側からマーカーを取っていくことになるだろう。さて、ここでひとつ問題。そう、Bターンでは、Aターンで実行したアクションしか実行できないのである。Bターンでやりたいアクションがあるのなら、Aターン中に組み込んでおく必要がある、これがこのゲームのキモなのだ。

出来るアクションは
①外交
資材をお金や勝利点に変換する。
②都市
都市タイルを選択して取り、都市を作る
③領土
領土タイルを選択して取り、領土を拡大する
④帝国
全体マップに兵力駒を送り、支配権を主張、戦争をする。
⑤進歩
進歩タイルを選択して取り、文明を進化させる。

これらを6つ順に選択していくだけ。
ターンの終わりに食料チェック、お金の収支、資材の収支、得点を処理し手番順を調整し、次のターンへ。

こう書いてみると非常に単純だ。がゲーム中はA、Bの各ターンのからみ、手番順もあって色々悩む。
進歩タイルにもいろいろあり、組み合わせでコンボのようになるので、展開は多彩だ。

あくまでざっと書いたのであっさりしているが、各アクションは複雑に絡み合ってくるので、あれもこれもやりたいが手番が足りない!ということも多々あろう。

陣取り、拡大型のゲームなので、じっくり腰をすえて考えて行きたい人にはお薦めである。

評価(5段階):☆☆☆☆

とても面白い。が時間がしっかりかかるので、じっくり遊べる時でないと遊べないのが欠点の1つ。
あと、直接他人を叩けるので、耐性のない人には厳しいかも。
でもこういったタイプが好きな人にはぜひ遊んで欲しい一品。個人的にはお薦めだ。
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