ボードゲーム(あ行) ブログトップ
前の10件 | -

『オルレアン』 [ボードゲーム(あ行)]

『オルレアン』
ライナーシュトックハウゼン作。
採掘ゲームの『シベリア』もチット配置系だったけれど、本作もさらに入り組んだチット配置系で、そこにデッキ構築のような感覚を盛り込んだ意欲作。
デッキよろしく、チットを袋に入れ、それを引いて自分のアクションボードに配置し、対応するアクションを実行していく。
また、毎ラウンドのイベントによってさまざまなプラス効果、マイナス効果が発動し悩ませる。
完全日本語版が発売されたけれど、ほとんど言語依存はなく、アイコンさえ理解できれば母国語版でも全然問題ない。
盤上の商品タイルを集める、写本等で知識を上げる、お金を集める、様々な要素が得点に絡んでおり、またデッキ構築でもある圧縮による回転効率アップを図る方法もあり面白い。

アウグストゥス [ボードゲーム(あ行)]

引きゲー。
なんだけれど、それだけではない。
とある人は言った。複雑になったビンゴゲームだと(笑)。
ビンゴゲームはいずれビンゴするものだけれど、これはそうはいかない(こともままある)。

各プレイヤーには目的カードが6枚配られ、内3枚を選択し自分の場札として場に置く。
その後、ターンプレイヤーがチットを袋から引く。チットの枚数は23枚。全6種あり、それぞれ1枚~6枚ずつ入っている。
各目的カードにはチットと同じくアイコンが複数描かれており、引かれたチットと同じアイコンには自分の所有部隊7つから1つを配置できる。
1枚の目的カード上のアイコンを全て置くことが出来れば目的達成。
達成した目的カードはゲーム終了時に得点となり、さらにはボーナスタイルを獲得する条件にも。
達成後には場の5枚から1枚、新たな目的カードを取ります。
ボーナスには、金、麦、目的カードの達成枚数、達成状況により獲得できる。

こうして誰かが7枚目的カードを達成したらゲーム終了。
一番得点が高い人が勝ち。

簡単なシステムながらどのアイコンを埋めていくか?、目的カードを選択するか?といった考えどころがあり、かつ1ゲームが30分程度で終了するところはさすがの一言。
ちょっと運要素が強めだけれど、このくらいの方がゲーム初心者と遊ぶにはバランスが取れていいかも知れない。

アストラン [ボードゲーム(あ行)]

コマ配置系。
各ラウンドどの地形でボーナス決算するかを秘密にカードで決め、ラウンド毎に決まった数のコマを手番に1個配置し、望むなら1個移動させるだけ。地形は5種類あり、決算時にコマが連続して配置してあればボーナスが得られるため、上手く周りと協調しながら配置する必要があります。
おもしろいのは、決算時に他のプレイヤーのコマが1つの地形に配置してあっても協調し共存出来ること。この場合、勢力が強いプレイヤーにボーナスカードが手に入れることが出来る。かなりボーナスカードの効果は大きいため、排除するより仲良く共存の方が得点が伸びることも。
こうして、5ラウンド終了時に一番得点が高い人が勝ち。

ルールはシンプルで見通しはいいです。が、いざ遊ぶとなると、1手1手悩むこと必定。
囲碁のようなシンプルさですが面白いです。

追記、コマはプラ製でフィギュアになってますが、シンプルに木製キューブの方がマスには配置しやすかったかなぁ。雰囲気はいいですが。

オドヴィル [ボードゲーム(あ行)]

カードゲームといっても差し支えなかろう。
建物を建築し、建築した建物のボーナスを受けつつ街を拡張、ギルドの恩恵にあずかりながら最終的に最も得点を得た人が勝利。
カードゲームながらリソース管理を別のボードで行なっており、考えどころは多い。

ゲームの流れはいたって明確。
手札から1枚選んでプレイし、対応するアクションを実行するか、手元に確保した建物カードを資材を払って街に追加建築するかだ。
手札をプレイする場合はじめは4枚の中から選択できるが、次に手札をプレイする場合は残りの3枚から選ばなければならない。手札を回収するには、全ての手札を使いきるか、残った手札1枚につき1金払わなければならない。
また手札を使ったアクションには、集金、資材確保、建物カードの確保があり、4枚のカードはそれぞれ能力が違うため、後々のことも考えて行動しなければならない。

建物を建てる際にはカードの背景の絵柄が合うようにしなければならないため、後半は意外と置ける場所が厳しい。なお配置するには資材を支払う必要があるが、ボーナスで資材やギルドカードを獲得できるので、どんどん建築すべきだが、最後の得点計算は建物やギルドのキャラクターカードから得られるので建てる建物、狙うキャラクターカードを絞って行きたい。

誰かが6つ目の建物カードを建てたらゲーム終了。得点が一番高い人が勝者だ。

手札管理、リソース管理が面白く、カードの効果をうまく使っていくコンボ的なところもあり、小ぶりなゲームながらしっかり楽しめる。

悪魔城への馬車 [ボードゲーム(あ行)]

正体隠匿系推理ゲーム。
2つの団体のいずれかに所属し、所属団体が求めるアイテムを集めだし勝利宣言するのが目的。
各プレイヤーには所属カードと役職カード、さらに初期アイテムから1つランダムに受け取る。
手番に出来ることは、
①他のプレイヤーの手札を1枚ランダムに引き、中身を確認の上、返却する。
②他プレイヤーを攻撃する(防御プレイヤーを指定し、他のプレイヤーはどちらの支援に回るかを一斉に表示し、勝った側のプレイヤーは相手から(支援者は除く)、所属カードの内容を見る、職業カードの内容を見る、アイテムカードを1枚奪う。)
③勝利宣言をする。宣言する際には自身が最低でも所属団体に必要なアイテムカードを持っていることが条件で、自身だけで不足する場合は同じ所属団体に属するプレイヤーを宣言せねばならず、勿論、そのプレイヤーが必要になるアイテムを持っていなければならない。宣言を失敗すれば、即相手チームの勝利になってしまうので、宣言には細心の注意が必要だが、相手に先を越されても負けなので、このあたりの競争は面白い。

脱落がないのが良い。とかく正体隠匿系のゲームは脱落要素が強いので、最後まで脱落ナシで遊べるのは嬉しい配慮。

それにしても、日本語版が発売されたのはうれしいことだけれど、なんだろう、この所属名の情けないネーミングは・・・。これにOK出した人間はもう少し考えた方が良かったんじゃなかろうか?題材がシリアスなのに台無しだ。

エアラインズ ヨーロッパ [ボードゲーム(あ行)]

エアラインズシリーズ最新作。
作者であるアラン・ムーンは乗り物を題材にしたゲームを多く世に出している。本作品はその中の最新作。
元となったゲームにユニオンパシフィック、エアラインズがあるが、時系列的に見ればエアラインズを父とするならユニオンパシフィックは子で、本エアラインズヨーロッパは孫にあたる。
題材的にはエアラインズ、エアラインズヨーロッパは航空路線、ユニオンパシフィックは鉄道網とかなりがらっと変わっているが、そういった意味ではエアラインズヨーロッパは先祖帰りしたともいえる。
ゲーム師システムとしては、前作であるユニオンパシフィックでは線路カードを使うことで鉄道網を施設出来たが、本作品ではお金で解決している。

ユニオンパシフィックのようにカードで路線を引かなかったことは正解であろう。カードの場合どうしても引き運があり本人の思うようにはいかない。お金で支払うのであれば、元手さえ準備できればいかようにも路線を引くことができるので、本人の思惑の通りにできる。

その成果もあってか、ゲーム時間は、ユニオンパシフィックに比べても短縮化されている。

また、勝利点もポイントチップ式になったため、伏せて持つことで、他人の勝利点については覚えておくしかなく、激烈なトップ叩きは出来なくなっている。

ただ、問題点がないわけではない。プレイ人数はユニオンの最大6人から5人に減っている(最近の傾向として最大参加人数の減少があるが、本作品も例外ではなかった)。また、各航空会社を表すコマの色もわかりずらく、赤と橙はパッとみただけだと間違えそうな色合いで、視認性が高いとは間違っても言えない。

評価(5段階):☆☆☆☆
リメイクされることでより面白さが分かりやすくなった。既に一度リメイクされたものが、さらにもう一度リメイクされたのも納得の一本。プレイ時間の短縮化もされ、今後も長く遊ばれていく作品になるのではないだろうか?
ただ、僕個人としては、鉄道物(ユニオンパシフィック)の方が、魅力があるかなぁ。

インクルード [ボードゲーム(あ行)]

対戦型ドミニオンといえばいいか?
トレーディングカードゲームにドミニオンのシステムを搭載したもの、というねが一番しっくりする。
ドミニオンのシステムは余分なものを根こそぎにした分、基本が強固なので、かなり自由にフレーバーを変えてもゲームとして成り立ってしまう。
本作ではドミニオンを2人対戦に特化してみよう、という意欲作だ。
ゲームはプレイヤーが魔術師になり、互いのライフを削ることを目的とする。ライフを削るには攻撃魔法が必要で、序盤は弱い魔法しか使えない。
強い魔法を会得するには魔力の元が必要で、こちらも序盤は効率の悪いものしかない。
これらを徐々によりよいものを自分のデッキに組み込み、時には破棄し、相手のライフを削るべく相対する。
2人用ゲームはとかく展開が一方的になりやすいか、本作では色々と救済措置が取ってある。負けている側にはアドバンテージがくるようにデザインされているため、かなりいい勝負になる。よって、もう一勝負!、となりやすいのだ。
ドミニオンの評価の高いことは今更言うまでもないことだが、この再戦欲が高くなる要因に、プレイ時間もある。短い時間でさくっと終わるものなら、もう一勝負と言いやすい。

ウッドチャック [ボードゲーム(あ行)]

子供向けゲーム。
自分のウッドチャックコマ二個をより早く頂上に到着させた人が勝ち。
手番が来たらまず、鉄球3つを5つある投入口に入れる。下の排出口から出てきた鉄球の数をマーカーで記録する。その後、自分のウッドチャックコマの内の一つを、先のマーカーの数+そのウッドチャックコマの前にたまっている鉄球の数分前進させる。
前進させた時、もしラッパのマークを踏むか越えたのであればスライダーを動作させ、たまった鉄球を解放し下に転がす。
ウッドチャックコマが保持できる鉄球は3つまでで、オーバーしてしまった場合は手前の石のマスまで後退しなければならない。
なお、こうしたウッドチャックコマの移動では他のコマがいるマスは数えず飛ばす。
こうして、2つの自分のウッドチャックコマをより早くゴールさせた人の勝ち。
分かりやすいゲームだ。
そして、ギミックを楽しむものでもある。鉄球はスライダーに投入しても出てくるかどうか分からない。そして、ウッドチャックコマの進めるマスの数はスライダーから出てきた鉄球の数とウッドチャック自身が保持している鉄球の数だ。この辺があやで、持ちすぎて落ちるウッドチャックコマもあればしぶとく耐えるものもあり、ついゴールしそうになるコマに対し集中攻撃したり(笑)。それでも意外と耐えたりするのが面白い。素直に童心にかえってワイワイやるのが楽しみ方だろう。

アトランティスライジング [ボードゲーム(あ行)]

アトランティスライジング
海に沈んだとされるアトランティス大陸が舞台の協力ゲーム。
プレイヤーは一職業を担当し、アトランティスを大陸沈没という災厄に立ち向かう。
大陸は6つの地域に分けられ、それぞれがいくつかのブロックに分けられている。それぞれの地域では産出されるものが違いブロックでも外洋に近いところほど効率がよくなっている。
手番には各自の配下コマを各ブロックに配置して、そのブロックの恩恵を受けるわけだが、ここで問題。
恩恵を受ける前に大陸沈降判定が待っている。ここでもし沈降してしまうブロックにコマを置いていたら無駄になってしまう。
沈降するブロックは人数分カードを引いて話し合いで決めるが、場合によってはイベントカードにより強制的に沈むこともあるので、コマの配置は重要だ。
得られる恩恵は資源が3種、資源変換が1種(変換でないと手に入らない資源がある)、コマを増やす、アクションカードを引く、だ。
参加者の目的は技術カードを10種完成させることなので、いかに上手く資源を得るかは重要だが、外敵からの防御も必要で、資源繰り、コマの割り振りと忙しいことこの上ない。
難易度設定も出来るので、目指すは最高難易度で、というのも面白かろう。

評価(5段階):☆☆☆
協力型のミッション達成タイプ。
ルールが若干わかりにくいのでよく読みこむ必要あり。
島はかなりの速さで沈む。必要分を集めたら、いらない箇所は切っていかないと達成は難しい。

江戸 [ボードゲーム(あ行)]

『江戸』
作者:Louis & Stefan Malz
メーカー:クイーンゲームズ
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
キーワード:江戸、プロット、権力争い、得点

江戸時代の江戸を舞台にした影響力競争。
お抱え侍を使って江戸の地に屋敷、商館、砦を建築して力を誇示する。

ゲームはプロットタイプで、毎ラウンド3つのアクションを選択してプロットする。このプロットに使うのが三枚の基本プロットタイルで形は正方形。各辺に向けアクションが描かれており一枚に4つのアクションがあることになる。なので、同じタイルに描かれているアクションは同じラウンドには実行出来ないのがミソ。
アクションには建築資材を集めたり、お抱え侍を集めたり、江戸の地に侍を派遣したり、建築したりと様々。中でも資材集めはこのゲームの妙でもある。資材は3種類あるが、それぞれ複数の産出場所があり、そこに自身の侍を派遣して得るわけだが、既に先に置かれている侍がいる場合、産出する数が減ります。ゆえになるべく他人の侍がいないときを狙って行きたいのですがなかなかうまくは行きませんプロットが重なり一手差で先に持っていかれることはよくあります。
影響力は屋敷、商館、砦を建築することで手に入りますが、屋敷では一点、商館では二点、砦では三点入ります。が、商館は各プレイヤーには一個しかなく、砦は共用で、しかも、ラウンドの終わりにもらえるお給金にはなんの影響もありません(屋敷は1、商館は2ポイントの力がある)
こうして十二点の影響力を目指すわけだけれど、なかなかに配分が難しい。

評価(5段階):☆☆☆☆
アクションプロットタイプなので、待ち時間が少ないのが良い。が、一手の差が大きなダメージ。他のプレイヤーの思考との読み合いが面白い。
前の10件 | - ボードゲーム(あ行) ブログトップ