15.8.2 [雑誌]

午前中、巣立ったツバメの巣を取り除きつつ。
午後、お祝いをいただいた友人を招待し、ゲーム会。
『ユニオンパシフィック』、『ミネルウァ』を。
いいゲーム会になりました。

アメージングテーブルゲーム [雑誌]

アメージングテーブルゲームを購入してみた。
中身としては、非常に一般向け。
少なくともマニア向けではない。
まぁ、フルカラーなこと、今まで発売されたボードゲーム雑誌として決定的に違うのが値段。定価で税抜き1000円。これは大きい。ゲームリンクは付録付き2780円と、まだまだ高い。一般に広めるには、この1000円という価格は手に取ろうかな?という分水嶺になるかも知れない。しかもワードバスケットという、国産ワードゲームの名作が付録として付いている。
これを足がかりに、もっと一般にアピールされていけば、今後の広がりが楽しみだ。

ゲームリンク Vol5 [雑誌]

ゲームリンク5号を購入。
前号から、販売がアークライトになり、今号から完全リニューアル。
サイズも小さく、付録ゲームも市販品の絶版物+アークライト日本語版に連動した形。
今回の付録ゲームは、特集記事にあわせ、フリーデマン・フリーゼのフォっペン、おまけとして電力会社の追加発電所、たんとくおーれの追加カード。

ここ最近の日本語化ゲームの波からか、記事もそういった現在売られている、もしくは今後発売されるであろう日本語版のゲームがメインとなっている。

そんな関係から、幅広い新作記事は望めない。アークライト、ホビージャパン絡みのゲームの紹介がメインとなっているので、メビウス、バネスト関係のゲームの記事を期待している人には物足らないものになるかもしれない。
が、今後のメインはこういった日本語化されたゲームになっていくのかもしれない。多くの人にこの楽しみを知ってもらえれば、こういった雑誌の(まだ隔月だが)創刊はありがたいことだ。

追記:価格はVol4までに比べれば3/4位になったとはいえ、まだまだ一般の人には取ってもらえまい。付録を付けて1000円切らなければ、まだまだマニア向けのもの、ということ。

ボードゲーム天国、ボードゲーム王国 [雑誌]

かれこれ発行されてから数年経つ(最初の号が出て(といっても各2号しか出なかったんだけど)へたすりゃ10年近いか?)。
なんでこんな話なったかと言うと、今日部屋の雑誌、コミック、DVD等を片付けたり整頓していたら、奥の方からこれらがひょっこり・・・(笑)。
当時、僕の家にはNET環境がなく、得られる知識は雑誌からか会社のPCからのNETのみ(現在はゲームで検索すると引っかかるので出来ない)。こういった雑誌はとても貴重で、発行された時には喜び勇んで購入したもの。
ゲームの紹介は基本的にカラーでとても見やすく、紹介文が非常に丁寧に、かつ面白そうに書いてあったので、気になったゲームは手当たり次第に買ったものだったりする。
現在はNETもあるのでさほどではないけれど、それでもボードゲーム雑誌は貴重で、今となってはゲームリンクがその位置にあるといったところだろうか?。とはいえ、そのゲームリンクも次号から模様替え。季刊が隔月になり、よりタイムリーな記事が期待できるので今から楽しみだ。

本のいいところは持っていさえすればいつでも見開いて読めること。
NETはそうはいかないからね(今では随分環境が良くなっているけど)。

TVゲームが現在のように広まったのは雑誌が刊行されていることも大きいと思う。
ボードゲームも一般の書店で、リーズナブルな値段で刊行されれば、ボードゲーム、雑誌、双方にとって良い相乗効果が現れればなぁ、と思う。

海外ボードゲームの日本語化 その2 [雑誌]

以前、同じタイトルで記事を書いたあと、たくさんのアクセスがあったり、他サイトで意見が交わされたりしていてびっくりしたものだ。
確かに、ボードゲームの日本語化はうれしい。言語を脳内変換することなく読むだけで理解できる日本語版はとてもありがたい。
ここで問題になるのが、日本語版を出すメーカーとしては、それで採算が取れるのか?もちろん短期的、長期的いろいろな見方があるが、そのあたりはどう見積もっているのだろう?
ここ最近日本語化されるものは、発売されて間もないもの、日本語版同時発売、発売されてから時が経っているものいろいろあるのだけれど、どうも何を基準に選んでいるのか解りづらい。
海外の有名評価サイト、ボードゲームギークのランキングで選んでいるのなら、他にも選択肢はある。

ボードゲームを日本語版を出すことでトレーディングカードなどを遊んでいる潜在的アナログゲーマーを掘り起こさんとする意図はわかるのだけれど、そういった人には海外のボードゲームでは引きが弱い気がする。

ボードゲームは現状において嗜好品であり、遊ぶ人を選ぶ、というより現環境が遊ぶ人を選ぶ。
一般のおもちゃ屋で扱われない商品である以上、同じように一般の人には目に触れることのない商品でしかない。

メーカーはまずそのあたりから改善していかなければならないだろうし、プロモーションしなければバンダイの出した乗車券の二の舞になりかねない。

日本におけるボードゲーム文化は僕たちが子供の頃に一度瀕死の重傷を負った。
TVゲームはそれだけの力があるもので、ボードゲーム愛好家はなりを潜めた。

復活への道は少しづつではあるが進んでいるが、特効薬などあるはずもなく、地道な活動でしかプレイヤー人口は増えはしまい。ボードゲームサークルでの新規参加者が数少ないプレイヤー人口増加の手がかり。

メーカーはそんな新規プレイヤーや古参プレイヤーが満足できるゲームの供給こそが重要で、その小さな芽に水を与えるがごとく育てていかなければ、いずれまた萎れてしまうかもしれない。短期的でなく、長期的視点に立って、活動して欲しいし、ゆっくりでも確実に広がっていけばいいと思う。

ゲームリンク 4号 [雑誌]

ゲームリンク4号を購入。
今号の特集はライナー・クニツィア。
付録ゲームもクニツィア作3本。

今号から販売がアークライトに委託となり、次号からは発売体制も大幅に変わる。
隔月発行になり判サイズも小型化されるらしい。

今現在において貴重な紙面でのボードゲーム雑誌なので今後も末永く続いていって欲しい。

ボードゲームジャンクション [雑誌]

新紀元社発行のRoll&Roll誌の記事を再編集、まとめたもの。

紙面におけるボードゲームの記事というのは数少ない。
ネットにつなげば、探す気になればある程度は情報は集められる。
そんな現代において本という形で発行された意義は大きいと思う。
いかんせん、絶版物のタイトルがいくつか並んでいるのはつらいとこだが、過去の歴史を知るにはこういった記事も必要だろう。

構成はいくつかの時代ごとに数タイトルずつ代表的なものが紹介、お薦めゲームの紹介、ゲームリプレイ、執筆者の座談会だ。
ボードゲームは年間数百と発表されるので、この本に取り上げられているのはほんのわずかだが、それでも代表されるゲームが取り上げられているので、ここに上げられたゲームを遊ぶことが出来れば、ゲームの歴史を感じることだろう。
ゲームの紹介記事を見ていると、持っているゲーム、買いそびれたゲームなどいろいろあるが、買わなかったゲームにも興味がわいてしまうのは、やはり執筆者の力量?

世には面白いゲームが綺羅星のごとくあふれている。人づてに知るのも、こういった本や、インターネットから情報を仕入れてもいい。興味を持ったら遊んでみよう、持っていなければゲーム会に参加だ。場合によっては遊べないかもしれないが、あきらめずにいれば、いいゲームならいずれリメイクされて復刻されることもあるだろう。ボードゲームの歴史は今も脈々と流れているのだから。

季刊ウォーゲーム日本史⑥ 箱館戦争 [雑誌]

季刊で発行されているウォーゲーム誌
今号で早6号。一部飛び飛びで購入している。好みの問題でね。忠臣蔵ものと新撰組ものはどうもぴんとこなくてスルーしてます。
今回の舞台は箱館戦争。維新の終焉を扱ったもの。
幕末物はどうも悲壮感漂う戦が多い気がする。歴史ドラマの影響かもしれないが・・・。
珍しく海戦を扱った箱館湾海戦との2in1ということであまり遊ぶ機会がないにもかかわらず買ってみた。

ウォーゲームは基本的に2人用のゲームとしてデザインされているので、いつものゲーム会ではなかなか遊ぶ機会がないのだ。また史実を知っていないと深く楽しめないしね。
なので、この手の歴史物ウォーゲームを遊ぶには少し敷居が高く感じるのだろう。もっとも、大部分のボードゲームにおいても歴史について知っていた方がより楽しめるのは間違いなく、学生時代歴史の年号やらなにやらで強制的に覚えさせられた記憶しかない歴史の授業など覚えているはずもなく、あのときもう少し真面目に勉強しておけば、もっと楽しくゲームに入れるだろうに、というのは後の祭りだったりする。

箱館戦争は単純なマップと少ない駒、カードを使ったシンプルなゲームに仕上がっているように見受けられる。これに比べれば、もう一方の箱館湾戦争の方がより従来のウォーゲームっぽさが前面に出ている。海戦物なので、艦の回頭とか左舷、右舷の射線とか、いかにもな感じ。

ウォーゲーム日本史には、扱うゲームにまつわる記事が掲載されているので、バックボーンを知ることが出来る。史実は史実として、ゲームの中で運命に抗ってみるのも面白いだろう。

次号ではいよいよ火縄銃が表舞台に出てくる長篠の戦いが掲載される。舞台が地元だけに発売が今から楽しみだ。

ゲームジャーナル 35号 [雑誌]

ボードゲームというと違和感を感じる方もいるかもしれないが、シミュレーションゲームもボードゲームの一種である。そんなわけで、2年ほど前からシミュレーションゲーム雑誌であるゲームジャーナルを購入している。古くはホビージャパン製タクティクス誌を購入していたので、シミュレーションゲーム雑誌としては2つ目になるわけだが、タクティクスとの最大の違いは値段と、駒。ゲームジャーナルの方が高く、駒はしっかりとした厚紙の打ち抜きの駒が付いている点(タクティクスは駒は薄紙で厚紙に貼り付けるか、別売りのものを購入する必要があった)。どちらがよいかは考え方によるので議論は控えるが、買ってすぐに遊べるのはゲームジャーナルの良い点だと思う(ちょっと高いが)。
今号の付録ゲームは激闘!グデーリアン装甲軍。ドイツとソ連の戦争をモチーフにしている。
シミュレーションゲームと、ドイツを代表するボードゲームの違いとして、プレイヤー同士の環境が等しくない、というのがある。ドイツボードゲームにおいては、基本的に初期設定は平等で、極力差がないようになっている(最近はそうでないものも増えてきたが)。対してシミュレーションゲームは史実に基づくことが多く、ほとんどの場合実際あった戦争がモチーフで、となると、当然戦力差があるのが当たり前、となるわけだ。各プレイヤーは、もしも、を追求することになるわけだが、史実をシミュレーションしようとゲームシステムで縛りを入れれば入れるほど勝敗は史実に基づくことになり、もしもを追求しシステムに自由さを入れると史実に遠い、ということになる。既に起きた史実に対し、もしも、はないのだが、それを試せるのがシミュレーションゲームの良さであり、醍醐味なはずだと思うので少し位ゲーム的であっても良かろう。シミュレーションゲームは過去、データ至上主義に走りすぎていたキライがあり、システムが複雑になりすぎてゲームとして素人には遊べるものではなくなっていたが、最近ではドイツゲームの影響を受けてか、システムの洗練化がなされ、随分遊びやすくなっている感じがする。が、過去の事実が間口を狭く、かつ敷居を高くしており、ドイツゲームほどには広がっていないのが現実ではなかろうか(雑誌は複数発行されているので根強く遊ばれてはいるのだろうが)。
シミュレーションゲームを遊ぶ機会はそうはないので、付録ゲームはなかなか遊ぶ機会がないが、既刊付録ゲーム 謀略級 三國史 はマルチプレイヤーゲームとしてかなりの出来と訊く。一度遊んでみたいものだ。

ゲームリンク 3号 [雑誌]

ゲームショップでは既に発売中の『ゲームリンク 3号』を購入しました。
付録ゲームは『モンスターメーカー・ボードゲーム ウルフレンド・サーガ』モンスターメーカーのキャラクターを使ったゲームでデザイナーノートを見ると、『カタン』と『テンパス』を足したようなゲームを目指した、とのこと。
デザイナーの銀爺こと鈴木銀一朗さんは日本ゲーム界の大御所なのですが、ここ最近のデザインには少し首を傾げる事があります。どこかで見たことがあるデザインが多い・・・。何かに影響を受けデザインが浮かぶ、というのはよくある事とは思いますが、ここ最近はそれが顕著です。海外のゲームの影響を受けてないゲームのデザインというのはなかなか現在では難しいことなのかもしれませんが、次回はオリジナリティーの高い作品をお願いしたいです。
『モンスターメーカー』の初代カードゲームのような(これは仲間が集まれば猿のように遊んでました)新鮮な感じをまた味わいたいです。

さて、雑誌の中身ですが、正直なところ期待の内容には遠い、といったところです。1~3号と購入してきましたが、明らかにマニア向け。しかるに、一部記事では子供向けゲームを扱っているというのは、あまり良いリサーチとは思えません。そもそもが、この雑誌の価格からして、ライトなユーザーには敷居が高すぎる設定で、とてもじゃないですが手にとってもらえるとは思えません。確かに付録ゲームはありますが、それでも値段は高いです。発行部数の見込みがたたないゆえの価格設定だとは思うのですが、幅広い購読者を得るためには最低ラインでも2000円台にしないと広がらないのではないかと思います。
厳しい事を書きましたが、紙媒体でのボードゲーム誌、というのは現在ではこれだけになってしまいました。ぜひとも末永く続けていって欲しいですし、良い変化を期待したいと思います。

ちなみに、次号は、あの、ライナー・クニツィア氏のゲームが付録ゲームになるそうです。僕の好きなデザイナーさんなので期待して待ちたいと思います。