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ノイ [ボードゲーム(な行)]

バースト系。数字カードをプレイしていき、101をオーバーしてしまったら1ゲーム終了。誰かが3回オーバーし手持ちのチップを無くしてしまった時点で残りチップを最も多く持っている人が勝ち。
カードゲームの古典といってもいい。ウノが手札を無くす系の古典で、カードゲームの古典としては双璧といってもいいだろう。
やることは1枚カードをプレイし1枚カードを引く、これだけなので、算数さえ出来れば誰にでも出来る。カードの引き運もあるので、基本は負けにくい戦い方が強いと感じた(プラスの数字をなるべくプレイし、特殊カードやマイナスの数字は保持しバーストを切り抜けるのに使う)。が、まぁ1ゲームの短いゲームなので、そこまでガチにやってもつまらない。ノリとフィーリングも必要だ(笑)。

評価(5段階):☆☆☆
良くも悪くも古典。
数字ゲームなので計算がわずらわしいが、所詮101までの足し算引き算。子供と計算ゲームとして遊ぶには丁度いい。
もっとも、大人が遊んでも案外無計画にカードプレイするとドツボにはまるが(笑)。

7つの島 [ボードゲーム(な行)]

『7つの島』
作者:木皿儀隼一
メーカー:ワンドロー
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
キーワード:ボード、カード、島、コイン、得点、駒、デッキ、構築、船員、配置、食料

ドミニオン系、国産同人ゲーム(ワンドローの場合同人と言っていいか悩むところだが)。
七つの島を舞台にミッションを達成しつつ財宝(得点)を集め最終的に一番高い得点の人が勝利。
基本構造はまったくドミニオン。違いは島ボードがあり、そこに上陸(船員駒の配置)と条件を満たすことによるミッションクリアするというワーカープレイスメント的なシステムが搭載されている点、あと、アクションカードはアイテムと船員の二種になり、船員を使うには食料が必要なこと。かわりにアクションは手持ちのカードは条件さえ満たせば使いたいだけ使えるし、カードの購入枚数に制限はない。

ゲームの流れは、手番が来たら、
①手番開始ステップ
手番開始時の効果の適用
②アクションステップ
アクションカードを好きなだけ(使用条件さえ満たしていれば)プレイ
③購入ステップ
カードの購入。お金さえ払えれば好きなだけ買える。
④終了ステップ
残った手札を全て捨て札にし、新たに5枚引き手札にする。

先にも書いたが、ドミニオンとの違いはアクションカードは条件さえ満たせば好きなだけプレイ出来るのと、購入もお金さえ払えれば好きなだけ買える点は大きく違う。が、このアクションカードの条件というのが場合によってはかなり足枷で、船員カードの場合、食料が必要に。その食料も船員の種類によって必要数が違うという…。かくしてアクションしようにも手札には船員カードしかなく、かつ食料がない、なんていう悲しい事態も。
また、アクションによっては島への上陸が出来ることも。島はゲーム開始時に1つ選ぶため、七つの展開が楽しめる。島にも難易度があり、基本的な島~難しい島まで様々。島には幾つかのクエストがあり、上陸の際にはそのクエストに船員駒を配置するだけ。クエストによって必要達成船員駒(これは自分の駒だけでなく他人の駒も含める)の数が違い、クエスト達成時の効果も様々。
また勝利得点になるものも、カードだけでなく、デッキを圧迫しないチップにもあり、この点のバランス(カードの場合購入出来るがチップは上陸しなければならず確実に手に入るわけでもない)取りが面白い。

評価(5段階):☆☆☆☆
国産同人ながら丁寧にまとまっておりただのコピーに納まっていないのはさすが。
得点をカードだけにしなかったことでさらに色々なパターンを構築できるようになった。また見えている得点が周囲にプレッシャーを与え、終了トリガーにもなっているため、冗長なゲームにならないのが良い。

ナイトフォール [ボードゲーム(な行)]

『ナイトフォール』
作者:
メーカー:AEG
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45分
キーワード:ダークストーカー、カード、チェイン、キッカー、ダメージ

サンダーストーンのメーカーAEGのデッキ構築系マルチ対戦カードゲーム。
近々日本語版も出るらしい。
今までのデッキ構築系とは一味違ったチューニングがされている。
それもそのはず、このゲーム、他人を攻撃していかにダメージを与えるかに主眼が置かれている。

ゲームの流れは、手番プレイヤーがカードをプレイしたいだけ(条件はある)プレイする。その後、他のプレイヤーも条件に合わせてプレイしたいだけプレイし、全員がプレイもしくはパスをしたらカードのプレイは終了。その後、手番プレイヤーは自分の手下を使って、他のプレイヤーを攻撃する。攻撃された防御側プレイヤーは、自分でダメージを受けるか、手下で受けるかを決める。手下には体力値があるので、それ以上のダメージを受けたら捨て札に。自分で受ける場合はダメージカードを捨て札の山に置く。
これを繰り返し、規定枚数分ダメージカードが引かれたら終了。ダメージカードが一番少ない人が勝ちである。

このゲームのキモはカードプレイにある。カードには左上にカードの色、チェインの色があり、チェインの色に従えば、続けてプレイすることが出来る。例えば赤色のカードをプレイし、そのカードに黄色と紫色のチェインの色があれば、黄色か紫色のカードはこの赤のカードに続けてプレイできるのだ。
さらに、カードにはキッカー能力を持つものもある。これはキッカーで示される色のカードを直前にプレイしていれば、そのキッカー能力が発動するのだ。キッカーは強い能力が多くデッキ構築時に狙っておくと強くなる。

また、このゲームにおけるカードサプライにも特徴がある。
なんと個別のサプライを2つ持つのだ。なのでサプライ設定時にドラフトを行い、2種だけ自分専用のカードサプライになるのだ(残りは共用サプライ)。これは、強いカードをドラフトしておけば、他人に使われる心配がないことを意味する。

評価(5段階)☆☆☆☆
かなりアグレッシブなゲームだ。他人を攻撃しないことには始まらないので、誰をどの程度攻撃するべきかはよく考える必要がある。何にせよデッキ構築系でありながら、今までとはかなり違ったゲームを楽しめることは事実で、他人を攻撃できるゲームが好きな人にはたまらないものになるだろう。

ニュルンベルク [ボードゲーム(な行)]

『ニュルンベルク』
作者:Andreas Steding
メーカー:ホワイトゴブリン
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:90分
キーワード:ボード、カード、お金、職人、町人、ギルド

ニュルンベルクでのギルドへの影響力競争。
プレイ人数に応じたギルドが用意され、そこに配置された職人、町人を獲得していくことを目指す。

ギルドにはビール、パン、靴などの資材を扱っており、それらを買ったり売ったり、あるときはその資材で職人や町人を雇ったり。

ゲームは4ラウンドで終了で、基本は同時プロットで以後はアクションしていくだけなので思いのほかサクサク進む。が、悩む時は思いっきり悩む。プロットは同時でもアクション順は決まっているので、後手を踏んでいるのなら同じアクションは避けねばならぬ。

職人やお金、マークでいかに得点を集めるか?そこが問題だ。

評価(5段階):☆☆☆
コンポーネントはびっしり重い。特に木製の駒がふんだんに使われており、お得感が。
ゲームは売買ゲームになるのでいかに上手く資材を使うかが肝。

ナビゲーター [ボードゲーム(な行)]

『ナビゲーター』
作者:マック・ゲルツ
メーカー:PD-Verlag
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:120分
キーワード:ボード、お金、船、航海、植民地、産物、東へ

ロンデルシリーズ最新作。
ロンデルとは、プレイヤーが選択できる行動を円状に並べて、時計回りに回りながらアクションを実行していく、ゲルツ氏独特のアクション選択式ゲーム。
過去に発表されたものには陣取り物、建築物、国家運営物など色々な題材に使われており、しかもどれもが評価が高い。
今回は大航海時代よろしく、アフリカ、インドと周り、目指すは長崎。
各地で商品を集めたり、植民地を作ったり、工場で生産して売ったりしながら、最終的に高い得点になるように目指す。

さて、ロンデルに搭載されるアクションは
①航海:自分の持つ船を移動させる
時代によって1~3マスと移動できる距離が変わる。未開の地に進むには2隻必要(長崎は3隻)。入ると1隻無条件に沈む
②労働者:働き手を増やす
自分の持つ教会の数に応じて労働者を雇う
③売買:商品を売ったり作ったり
植民地を作ると産物が生産されるので、それを売ったり、工場で生産したり
④植民地:発見された土地での植民地を作る
発見された土地を植民地化。こうすることで産物が生産できる
⑤特権:国から特権を得る
5種類ある特権のうち1つを選んで取る。これが最終的に得点の元になる
⑥造船:航海する船を建造する
航海するには船が必要
⑦建築:教会、ドック、工場を建築する
建造したり雇ったり、生産したりする数にはこれらの建物が関係。多く持っていればいるほど安く済む

こういったアクションをタイミングを見つつうまくまわしていくのが重要。3つ先のアクションまでは無料で選べ、その先は1マス余分に進むごとに船が1隻沈む。

プレイヤーはさまざまな絡みの中から最善の1手を目指す。
が、システムが絶妙の絡みになっており、終始悩む。

得点は、労働者、船、探索マーカー(未開の地へ進んだときにもらえる)、工場、教会などからもらえ、それらは特権の数に応じて掛け算され合計が最終得点となる。

評価(5段階):☆☆☆☆
前半はあちらを立てればこちらが立たずの展開で、終盤は怒涛の収束を見せる。
人と同じコトをやっていては勝機は見えず、かといって無計画ではなおさら点は増えない。ある程度見極めが必要で、周りの動向に注意し変化も必要。が、それがとても面白い。ロンデルを搭載したゲームでつまらなかったゲームは今まで無かったし、今回も負けずと面白い。

鼠と密告者 [ボードゲーム(な行)]

『鼠と密告者』
作者:V.Civatil
メーカー:Gzech game edition/Gryphon
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45分
キーワード:バッティング、盗み、密告、お宝、得点

プレイヤーはギャングのボスとなり8箇所のお宝潜む場所に部下を派遣する。また、その一方で、他のギャングの妨害をすべく、警察に密告していた。

雰囲気はそのまま。
8箇所のお宝をうまく警察の目をかいくぐってゲットするの本作。
場所カード8枚に対し、泥棒をたくらむ場所をカードを伏せて出すことで示し、一方で警察に密告する場所を、これまた伏せて出す。全員がセットした後に公開し判定する。
密告されておらず単独でその場所にいればお宝ゲット。複数配置されていた場合はお宝は牽制しあって盗めず、代わりに隠されたお宝カードを1枚得ることが出来る。当然警察に密告された場所はお宝は無し。

で、最終的にお宝を8箇所の場所にセットできなくなったら得点計算。
得点は4種類あるお宝ごとに順位によって得点が入るかどうか決まっており、それに得点カードの点を足した分が各プレイヤーの得点。一番高い人が勝ち。

評価(5段階):☆☆☆☆
シンプルながら悩みどころの大きいゲーム。お宝の価値が高いところは盗みに入っても密告される危険が高い。かといって安いところでは実入りが少ないし、裏をかかれて密告された日にはガックリだ。そんなこんなでうんうんうなりながら考えて出したカードがズバッと決まれば気持ちいいし、逆になれば悔しい。カードゲームながら良く出来た一品だ。

ネッシーを追え! [ボードゲーム(な行)]

『ネッシーを追え!』
作者:
メーカー:ハンス・イム・グリュック
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:60分
キーワード:ネッシー、予想、ポイント、写真

ネス湖でネッシーをスクープしよう!、というのが本作。
ネス湖の周りには15のスクープスポットがあり、それが川によっていくつかのエリアに分かれている。
スクープスポットは2人分のスペースしかなく、早いもの勝ち。
ネッシーの移動距離は3人の移動カードの合計によってきまるため、予想コマの配置で予想するしかない。
各プレイヤーは初めに特殊アクションを1人1つワーカープレイスメントよろしく取っていくので、それらをうまくつかいつつ、ポイントを稼ごう。
ポイントはネッシーのいる同じエリアに配置したコマの所有者に入る。
またピタリ場所を当てた人にはシャッターチャンスが。
写真は3つのパーツに分かれており、完成させれば大きなボーナスに。

こうしてラウンド終了条件を満たした時に一番ポイントの高い人が勝ち。

評価(5段階):☆☆☆☆
ネッシーコマの位置を予測するのが面白い。移動カードの出し方に人によって癖が出て、早く進める人、ゆっくり進める人がいて、コマの位置取りは難しい。スポットはかなりあるように見えて、実のところそんなに多くない。ポイントの高いコマは予想が定まってから置きたいが、そう思っているうちに埋まってしまうかもしれない。勘と推測でうまく位置取りしよう。

ネズミのパティシエ [ボードゲーム(な行)]

ネズミのパティシエ
作者:クリスティアン・フィオレ & ナット・ハッペ
メーカー:コスモス
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:30分
キーワード:カード、値付け、同時公開、セット公開、得点、お菓子

お菓子を作ることが目的。
材料はカードになっており、カードの組み合わせでお菓子が出来る。
組み合わせによって得点が変わってくるので、いかに効率よく得点を稼ぐかがキモになる。
材料の種類は5種類。カードにはその材料の価値とカードを取る時の価値といった2種類の数字が記載されている。
材料の価値はそのまま得点に、取る時の価値は場に並んだカードを取る時の順番に影響する(当然大きい方が先に選べる)。

ゲームの流れは、まずプレイ人数+1枚の材料カードが場に並ぶ。
それらに対し、取る順番をカードを取る時の価値の数字を使って一斉公開で決める。
順番に従って場から2枚のカードを取り手札に、順番決めに使ったカードは場に加える。
全員がカードを2枚ずつ取る。
手札から3枚組のセットをプレイできる(しなくても可。ただし1ラウンドに1回しかできない)。
誰かの得点が30点に達したらその人の勝利。決まらなければ次のラウンドへ。

カードには2種類の価値があるため得点として使うか、順番取りで使うかが悩ましい。
得点として価値が高いカードは人気になるし、順番取りで価値の高いカードはここぞという時に使いたい。
また、これら以外にヘルパーカードが毎ラウンド特殊な効果をプレイヤーに与えられるので、それを見越したプレイイングも必要だ。

得点にする3枚組は
①並び数字
②同色の並び数字
③同じ数字
④同色の同じ数字
とあり、それぞれ得点の仕方が違う。下に行くほど効率の良い点がもらえるので、必然的にそちらを目指したいのだが、手札の状況がそれを簡単には許さない。得点に出来るのは1ラウンドに1セットしかできないので、効率よいカード集めが要求され、他のプレイヤーの動向を見つつの展開は面白い。

評価(5段階):☆☆☆☆
手軽に遊べるセットコレクションゲーム。2つの数字をうまく使うのが勝利の鍵。
ただし、イラストは好みがあると思うので、こういったイラストが苦手な人は控えるべし。
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