海外ボードゲームの日本語化 その2 [雑誌]

以前、同じタイトルで記事を書いたあと、たくさんのアクセスがあったり、他サイトで意見が交わされたりしていてびっくりしたものだ。
確かに、ボードゲームの日本語化はうれしい。言語を脳内変換することなく読むだけで理解できる日本語版はとてもありがたい。
ここで問題になるのが、日本語版を出すメーカーとしては、それで採算が取れるのか?もちろん短期的、長期的いろいろな見方があるが、そのあたりはどう見積もっているのだろう?
ここ最近日本語化されるものは、発売されて間もないもの、日本語版同時発売、発売されてから時が経っているものいろいろあるのだけれど、どうも何を基準に選んでいるのか解りづらい。
海外の有名評価サイト、ボードゲームギークのランキングで選んでいるのなら、他にも選択肢はある。

ボードゲームを日本語版を出すことでトレーディングカードなどを遊んでいる潜在的アナログゲーマーを掘り起こさんとする意図はわかるのだけれど、そういった人には海外のボードゲームでは引きが弱い気がする。

ボードゲームは現状において嗜好品であり、遊ぶ人を選ぶ、というより現環境が遊ぶ人を選ぶ。
一般のおもちゃ屋で扱われない商品である以上、同じように一般の人には目に触れることのない商品でしかない。

メーカーはまずそのあたりから改善していかなければならないだろうし、プロモーションしなければバンダイの出した乗車券の二の舞になりかねない。

日本におけるボードゲーム文化は僕たちが子供の頃に一度瀕死の重傷を負った。
TVゲームはそれだけの力があるもので、ボードゲーム愛好家はなりを潜めた。

復活への道は少しづつではあるが進んでいるが、特効薬などあるはずもなく、地道な活動でしかプレイヤー人口は増えはしまい。ボードゲームサークルでの新規参加者が数少ないプレイヤー人口増加の手がかり。

メーカーはそんな新規プレイヤーや古参プレイヤーが満足できるゲームの供給こそが重要で、その小さな芽に水を与えるがごとく育てていかなければ、いずれまた萎れてしまうかもしれない。短期的でなく、長期的視点に立って、活動して欲しいし、ゆっくりでも確実に広がっていけばいいと思う。
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