ゲームジャーナル 35号 [雑誌]

ボードゲームというと違和感を感じる方もいるかもしれないが、シミュレーションゲームもボードゲームの一種である。そんなわけで、2年ほど前からシミュレーションゲーム雑誌であるゲームジャーナルを購入している。古くはホビージャパン製タクティクス誌を購入していたので、シミュレーションゲーム雑誌としては2つ目になるわけだが、タクティクスとの最大の違いは値段と、駒。ゲームジャーナルの方が高く、駒はしっかりとした厚紙の打ち抜きの駒が付いている点(タクティクスは駒は薄紙で厚紙に貼り付けるか、別売りのものを購入する必要があった)。どちらがよいかは考え方によるので議論は控えるが、買ってすぐに遊べるのはゲームジャーナルの良い点だと思う(ちょっと高いが)。
今号の付録ゲームは激闘!グデーリアン装甲軍。ドイツとソ連の戦争をモチーフにしている。
シミュレーションゲームと、ドイツを代表するボードゲームの違いとして、プレイヤー同士の環境が等しくない、というのがある。ドイツボードゲームにおいては、基本的に初期設定は平等で、極力差がないようになっている(最近はそうでないものも増えてきたが)。対してシミュレーションゲームは史実に基づくことが多く、ほとんどの場合実際あった戦争がモチーフで、となると、当然戦力差があるのが当たり前、となるわけだ。各プレイヤーは、もしも、を追求することになるわけだが、史実をシミュレーションしようとゲームシステムで縛りを入れれば入れるほど勝敗は史実に基づくことになり、もしもを追求しシステムに自由さを入れると史実に遠い、ということになる。既に起きた史実に対し、もしも、はないのだが、それを試せるのがシミュレーションゲームの良さであり、醍醐味なはずだと思うので少し位ゲーム的であっても良かろう。シミュレーションゲームは過去、データ至上主義に走りすぎていたキライがあり、システムが複雑になりすぎてゲームとして素人には遊べるものではなくなっていたが、最近ではドイツゲームの影響を受けてか、システムの洗練化がなされ、随分遊びやすくなっている感じがする。が、過去の事実が間口を狭く、かつ敷居を高くしており、ドイツゲームほどには広がっていないのが現実ではなかろうか(雑誌は複数発行されているので根強く遊ばれてはいるのだろうが)。
シミュレーションゲームを遊ぶ機会はそうはないので、付録ゲームはなかなか遊ぶ機会がないが、既刊付録ゲーム 謀略級 三國史 はマルチプレイヤーゲームとしてかなりの出来と訊く。一度遊んでみたいものだ。

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