魔法にかかったみたい [ボードゲーム(ま行)]

魔法にかかったみたい
作者:アンドレアス・ペリカン
メーカー:アレア
プレイ人数:3~5(拡張セットを入れると6人まで)
プレイ時間:45分
キーワード:魔法、なべ、薬、ポーション、トリックテイキング、バッティング、得点

基本的にはカードゲームに分類されるタイトル。
コンポーネントはカードと木製駒、打ち抜きチップが2種類が数十個。

カードゲームの中にはトリックテイキングと呼ばれるジャンルがある。
ある法則にしたがってカードを出していき、条件を満たした人が権利を得る、というものだ。魔法にかかったみたいも、ジャンルとしてはトリックテイキングと分類してもおかしくない構造をしているが、それよりも合う分類がある。そう、このゲームはバッティングゲームなのだ。バッティングゲームとはアクションを選択して公開したとき、同じアクションを選択していたら何か起きる、というタイプのもの。このゲームでは、トリックテイキングの皮をかぶりながら、いかに相手の思惑を外しつつ、自分の思惑通りに進めるか、というバッティングゲームの本質が潜んでいるのだ。
プレイヤーは魔法のなべを作る魔法使いとなりいかにポイントの高いなべを作って最終的に優秀な魔法使いになるか?
ゲームの流れは簡単だ。
プレイヤーには14種類のカードが渡される。それぞれにはいろいろな効果がある。これらから1ラウンドに使う5枚のカードを同時に選び手札とする。
手札が決まったら、スタートプレイヤーから任意の手札を1枚公開しその効果を使いたいことを宣言する。残りのプレイヤーは、その公開されたカードを持っていたら、必ず公開し、支持するか乗っ取るかを宣言する。そう
、1つの効果は1人しか実行できないのだ。スタートプレイヤーの右隣までまわったら、最終的にそのアクションの権利がある人がそのアクションを実行する。では、支持した人にはどういった効果があるのか?。支持した人には少しだけメリット、もしくは効率の悪い同様のアクションが支持した瞬間に実行できるのだ。こう聞くと支持だとなにか損した気になるかもしれない。が、実際はそうでもない。特になべを作るアクションは後に出てくるものほど必要材料が多い。そういったものはなかなか材料に余裕がなく、ぎりぎりのところでチャレンジすることになる。そういったときに支持に廻れば本来そのなべが作りたい人のアクションの実行時にはなべの材料数が増えてしまい、アクションが実行できなくなるかもしれない。そうすれば、実際にアクションできた分は支持の方が都合がいいこともあるのだ。
できるアクションは大きく4種類に分けられる。①材料の調達、②なべの作成、③材料、お金、ポーションの変換、④特殊。
基本は材料を集め、なべを作る、なのだが、特殊なアクションのおかげでそうも言っていられない。乞食や巾着切が材料やお金を狙ってくるからだ。
そうこうしてアクション、ラウンドを繰り返しカラスの描かれたカードが合計4枚出てきたら終了だ。最終的にカードに書かれた点とポーションの個数が得点となる。一番多く持っている人が勝者だ。

評価(5段階):☆☆☆☆

カードゲームでありながら、日本において高い評価を受けただけのことはあり、カードの選択が悩ましい。他人の裏をかこうとして逆に同じ選択になったりしてバッティングしても何故か思わず笑ってしまうのはゲームのなせる業か?いかに他人とシンクロせずに行くかが勝利の鍵だ。誰だ?そんなシンクロできないのは寂しいやつだ、なんて言い訳してるのは(笑)。
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