クォバディス [ボードゲーム(か行)]

クゥオヴァディス
作者:ライナー・クニツィア
メーカー:アミーゴ
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:60分
キーワード:議会、多数決、交渉、ポスト、名誉点、条件脱落

古代ローマの元老会議員を目指す多数決交渉ゲーム
プレイヤーは1派閥となって、自派閥の議員を重要ポストにつけるのが目的。最終目標は元老院議員。

手番に出来ることは3種類。
①議席に自派閥の議員を送り込む
②既に議席に置かれた議員を上級議会に送り込む
③カエサルマーカーを移動させる

①は簡単。最下位議会の空いている議席に自派閥の駒を置くだけ。
②がこのゲームのメイン。議席に置いてある駒をさらに上の議会に送り込むには議会での承認が必要。具体的にいうと、その議会での過半数の同意が必要で、仮に議席が3つある議会であれば2つ分の議席の同意があれば駒の移動が出来る。が、なかなかうまくはいかない。自分の駒で過半数を占めていれば、無条件で上がれるけれど、実際そうはうまくはいかない。そこでそれを解決するために用意されたものが交渉だ。その議会に置いてある他のプレイヤーに交渉を持ちかけ同意をもらうのだ。が、ただでは難しい。そこでいろいろな方法が許されている。チップの贈与や、次の交渉の時の配慮などがあるが、その場で解決できない約束事は守らなくてもいい、というのがみそ。仮に約束を破棄されても、同意した瞬間に1点チップ1枚はもらえるので、まったく無駄にはならないが。上位の議会に上がる経路にチップがあればそれは取ることが出来る最終的にはこのチップの得点が一番多い人が勝利に近づくので、チップは重要だ。
③はカエサルチップを移動できる。カエサルチップが置いてある経路は議会の承認なく上がることが出来る。手間をかけず上がれるのは確かにありがたいのだがひとつ欠点が。そう、カエサルチップのあるところはその下にあるチップは取れなくなってしまうのだ。

さてゲーム終了条件。ゲームは元老院に駒が5個置かれたら。ポストは5つあるわけだが、全員が座れるかはわからない。何故か?それは、ゲーム終了時に比べるチップの得点は、元老院に駒を置いていないと計算できないから。そう、脱落してしまうのだ。たとえチップの得点がトップだったとしても元老院に駒がなければ敗者。なので、元老院の席取りは熾烈を極める。

評価(5段階):☆☆☆

今となっては古いデザインであるが、交渉ゲームとしては元老院をめぐるポスト争いは熾烈。ありとあらゆる手段を用いて上がらなければ最終得点計算をさせてもらえない、というのは良く出来ている。
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