オートモービル [ボードゲーム(あ行)]

『オートモービル』
作者:マーティン・ワレス
メーカー:メイフェア
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:90分
キーワード:ボード、タイル、自動車、生産、販売、工場、閉鎖、借金、需要

自動車の生産と販売のゲーム。
自動車業界の偉人の力を借りつつ会社の利益を上げていく。工場を建て、セールスマンを雇い、車を販売し、時には古い工場を閉鎖したりしていく。

ゲームは3ラウンド。
各ラウンドの始めに各プレイヤーは需要タイルを1枚引き内容を確認する。この需要タイルに書かれた数字(各プレイヤーの引いたタイルの合計値)がこのラウンドに販売できる車の数になる。各ラウンドに通常販売できる車種には決まりがあり、1ラウンド目には高級車と大衆車は販売できない(2ラウンド目以降は販売出来る)。
次に偉人タイルを手番順に選択(以後この偉人タイルの上位から手番実行)。
次にアクションを3順実行(同じアクションも選択可)。
出来るアクションは、
①工場設立
時代順に沿った車種の工場を建築する。後の時代の車種の工場を建てるためには投資キューブが必要。一度に工場は二軒まで建築可能で、内一つは部品工場を入れても良い(後述)。
②自動車生産
車種と工場の数によって生産できる数が決まっているのでその範囲で生産する。生産するにはお金が必要。部品工場を建てていれば一台あたりの生産費は安くなる。
③セールスマンの配置
ディーラーにセールスマンを配置する。セールスマンの配置位置によってセールス出来る車種が変わる。
なお、後にあるセールスマンのセールタイミングによって車を売ることが出来なかったセールスマンにつきペナルティがある。
④投資キューブを受け取る
投資キューブを二個受け取る。投資キューブは後の時代の車種の工場を建てるのに必要。
⑤工場の閉鎖
古い工場を閉鎖し資金調達する。元金より目減りしてしまうが、後述される負債マーカーの受け取りを減らすためにも重要。

こうして3順したら、セールスマンでのセール。ラウンド毎にセールスマンを使ってセールス出来る人数には限りがあるので注意が必要。

そして通常販売。
通常販売に入るとき、手番順に特典を得るかどうか決める。一度に多く売れたり、売値は安くなるかわりに量が増えたり。売れる台数は各ラウンドの最初に引いた需要タイルの数値で決まる。最も新しい時代の生産工場から順に一台ずつ販売していく。需要タイルの数値分まで売ったら後は不良在庫。負債マーカーを受け取る。
最後に工場の古さによる負債マーカーの受け取りと支払い。新しい工場から順に負債マーカーを分配していく。持主がいる工場について、一番新しい工場には0、次は1、その次は2、という具合に1ずつ増えていく。負債マーカー一つにつき、ラウンド毎に支払う負債額があり、当然ラウンドが進む程に高くなる。
こうして最終的に一番持ち金が一番高い人が勝ち。

一応、システムの中に借金もありけれどリスクも大きい。よく考えて使おう。

評価(5段階):☆☆☆☆
ワレスのゲームは必ずといっていいほどシステムで縛ってくる。そしてさらに行き過ぎを止めるがごとくペナルティーをかけることが多い。本作もまさしくそれで、借金のシステム、負債マーカーでプレイヤーに足かせをかけて行き過ぎを防止している。これを自由度がない、ととるか、できる範囲内でなんとかして見せよう、と取るかでワレスのゲームの価値が決まるんじゃないだろうか?。僕はこういったシステムの縛りですら何とか越えて見せたい、という思いを持つゆえに、ワレスゲーを評価する。
それを差し置いても良いゲームであることはギークの順位が物語っているが。
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