アークキング [ボードゲーム(あ行)]

『アークキング』
作者:寺島由人
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分
キーワード:カード、ドラフト、建築、職業、得点

遊星からのフリーキック、寺島さんの最新作。
今期世界で遊ばれている、世界の七不思議を意識したデザイン。カードドラフトがメイン。

ドラフトはマジックの世界ではポピュラーなレギュレーション。構築戦が表の花ならば、ドラフトはカードをどれだけ全般に使えるかを競う裏の花。

ドラフトの良いところは、プレイヤーのダウンタイムを極力短く出来る点。一斉に考えることになるので、待ち時間というものがほとんどなくなるのだ(もっとも個人差は出るので、多少のダウンタイムは発生する)。

が、一点、このゲームでは手番制を導入しているところもあるので、ちぐはぐなところがあるのは否めない。
なので、ゲームとしては1ラウンドあたり前半がドラフトによる同時プレイ、後半が手番制という感じ。

ゲームはシンプルだ。
各プレイヤーが初期セットを受け取り、その後キャラクターカードのドラフトを行い、このラウンドの方針を決め、その後手番にのっとり場を構築する。
誰かが14枚の場札を出したらゲーム終了で得点を集計し、一番高い人が勝ちである。

リソースは、手番時の行動回数を増やす食料、資材である、木、石、金。
キャラクターにはカードを公開したり、リソースを生産したり、建物を建築したり、宝物を獲得したりと色々。

カード150枚ほどのゲームに色々な展開が待っている。

一部ルールが不親切に感じるところもあるけれど、良く出来ている。

国産同人ゲームと侮ることなかれ、日本人の得意とする、改良と発展の妙技が生きている。

評価(5段階):☆☆☆☆
安定した完成度を誇る寺島さんの新作は、小ぶりながらよく考えられている。せっかくドラフトを使うのならば、ラウンドの後半部分も同時解決できればなお良かった気もするけれど、これは僕の個人的な感想。次回作も楽しみだ。
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