鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 [映画]

ハガレン映画第2弾。
TVシリーズも2期あった漫画原作物。
TVシリーズは、最初オリジナルストーリーで1度幕引きし、原作終了にあわせ2期目が数年後に再アニメ化。

今回の映画版は原作の途中に入る。こんな話もあったんだよ、的なお話。脚本もホワイトアウトなどの小説を手がけた方が原作の持ち味を壊さないようにと、細心の注意を向けて書かれたもの。

何かを得るには何かの代償を払わねばならない、という、世の中の基本。錬金術にも同様で、何かを得るということはそれに見合う代償を必要とする、というのがハガレンの基本立ち位置。

セントラルの西にある都市が舞台で引き起こされる事件。それは賢者の石を伴う大きな事件となる。
人は争うことなく平和を手に入れることは出来ないのか?欲望はとめどなく、が、その欲望の元となるものが人の膨大な生命なら?賢者の石、名前は賢そうなこの物体、持つものに大いなる力を与えるというけれど、その犠牲はあまりにも大きい。

さて、本作は一級のエンターテイメント。架空の世界を、漫画の世界を表現するには、やはりアニメがふさわしい。実写化された映画を良く観るけれど、あまり鑑賞に耐えうる物は少ない。やはり絵で描かれたものを人が演じるにはギャップが大きすぎるのだ。
今回の映画でも、このアニメの力を遺憾なく発揮している。動きには躍動感があり観るものに力をくれる。
基本に流れるテーマは重い。が、それをあまり画面で重く感じさせることなく楽しませてくれる。

評価(5段階):☆☆☆☆
アニメの力、ここにあり。動き、台詞、心に響く。
漫画やアニメは子供の見るもの、というのは過去の話。ここに大人が見ても楽しめる、そして考えさせられるエンターテインメントがある。
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