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乗車券 メルクリン [ボードゲーム(さ行)]

『乗車券 メルクリン』
作者:アラン・R・ムーン
メーカー:デイズ・オブ・ワンダー
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60分
キーワード:ボード、カード、駒、得点、接続、乗客

ボードゲーム大賞にも輝いた乗車券のドイツマップ。これまでに舞台をアメリカ、ヨーロッパときて、いよいよボードゲームの本場ドイツが舞台に。

これまでの独立型セット同様に新規要素が追加されています。
①乗客駒:線路を引いた後どちらかの端に配置することが出来、以後の手番に線路を経由(自分の線路なら無料、他人の線路なら乗車券カードが必要)し、各駅に配置されたボーナスチットを貰うことが出来る。
②4路線以上用機関車カード:書いたとおり(笑)。4マス以上の線路にのみ使える機関車カード。

手順は今までの乗車券とほぼ同様。
①列車カードを引く
②線路を引く
③チケットカードを引く
追加として
④乗客を移動させる

終了条件も同じで、誰かの残り列車駒が2個以下になったらその人の手番まで後1回づつアクションして終了。

チケットボーナスなどを合計して一番得点が多い人が勝利。

評価(5段階):☆☆☆☆
個人的には無印が一番好きだけれど、完成度という意味ではこっちかな?
ただ、欠点もあって、セットアップが結構面倒。駅に置くボーナスチットが小さく、しかも上にあるものほど得点が高くなるようにしなければいけないので手間がかかる。また、カードのイラストが1枚1枚違っており、視認性が悪い(これには理由があって、タイアップ企画だったかららしいのだけれど)。
バランスならヨーロッパ。駅舎ルールがマイルドにしている。
なにはともあれ、とかく列車カードの引きゲーになりがちな乗車券だけれど、本作では乗客のルールが増えたことで、得点がこちらでもかなり取れることから、早い者勝ちなところが上手にクローズアップされており、先行するか、それとも後追いするかのジレンマが出ておりよく出来ている。

ザ・ボス [ボードゲーム(さ行)]

『ザ・ボス』
作者:A.Ollier
メーカー:ブラックロックエディション
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:45分
キーワード:ギャング、お金、カード、銃、牢屋、病院、伏せられた情報

アメリカを舞台にギャングの金銭抗争を描いたゲーム。

コンポーネントはコンパクトで中身もそんなにぎっしりではないけれど、ガチなゲームが堪能できる。

プレイ人数に応じた都市カードが公開されている。都市カードは色別になっており、背側も同じ色になっており、他人からは何処の都市カードを誰が持っているのか丸わかりの状態。
さらに、都市カードの構成は公開で、どんなカードが含まれているのかわかるようになっている。

さて、お金を集めるのが目的ながら、そのお金を集めるにはどうするのか?

ゲームはラウンド制。最短3ラウンド、最長5ラウンドで決着が付く。
まず準備。都市カードを小さい数字順にプレイ人数に合わせ左から順に配置。1と2の都市カードの間にはシカゴを置く(以後シカゴはラウンドが進むごとに1枚分づつ右に移動する)。

スタートプレイヤーを決めたらゲーム開始。
手番に出来ることは、
①構成員を都市カードの上に置く(自由選択)
都市カードに置く時は最低でも正規構成員を1個以上(条件有:先に他のプレイヤーが置いている都市に置く場合は必ずより多く置く)置く。
なお、各プレイヤーには準構成員が3人分あるが、準構成員だけでは配置できず、かつ、使ったラウンドの決算が終わったら捨て駒になる。
②カードプレイ(強制)
カードを1枚プレイする。プレイしたカードは対応する都市の下側に表向きで。
こうすることで、その都市のこのラウンドの報酬が徐々に明らかになっていくのだ。
ただし、①で構成員を置いてしまった都市のカードはプレイできない。

こうして手札と駒を配置していき、全員の手札が残り2枚になったら警察カードの山から1枚めくる。
(同じ色のバッジカード(金:2、銀:2、金銀:1)が3枚公開されたら、そのラウンドでゲーム終了。)

さらに全員の手札が1枚になったら、そのラウンドの最後の手番は残りの構成員(正、準含む)の残りの数の多い人からプレイ。

こうして全ての手札が公開されたら、報酬(+制裁)を得る。
都市カードに1番構成委員を置いているプレイヤーは上記を得る。
内容は、
お金:0~4があり、純粋に得点。得点ボードのマーカーを進める。
牢屋:正規構成員1つを牢屋に。次のラウンドの2ターン使えない。
ケガ:正規構成員を1つ病院に。次のラウンドの1ターン使えない。
銃:正規構成員が1つ死亡(次のラウンド以降使えなくなる)。
×:その都市に出入り禁止マーカーを置き、以後のラウンドその都市に構成員を置けなくなる。
シカゴ:シカゴでのトップはシカゴより左側にある都市カードの最後にプレイされたカードの合計金を得る(牢屋、ケガ、銃、×は無視)。

終了トリガーが引かれたラウンドでゲーム終了。
一番お金を得た人が勝利。

評価(5段階):☆☆☆☆
徐々にわかってくる伏せられた報酬カードの中身、都市カードを巡る報酬の奪い合いは白熱必死。
情報をうまく使い、他のプレイヤーを欺き、誘導して勝利を得よう。コンポーネントは少ないけれど、良作。

サンダーストーン [ボードゲーム(さ行)]

『サンダーストーン』
作者:マイク・エリオット
メーカー:AEG(完全日本語版:アークライト)
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:45分
キーワード:カード、ダンジョン、モンスター退治、経験値、レベルアップ、アイテム、明かり、お金、パーティー、勝利ポイント

ドミニオンのシステムをファンタジーRPG風味に仕立て上げた一品。
街で装備を購入し、仲間を集い、ダンジョンではモンスターと戦い、経験値、勝利ポイントを獲得する。

システムはドミニオンなので面白さはある程度保障されたも同然。ましてやRPG風に仲間のレベルアップが出来たりと芸が細かい。

初期デッキは12枚。手札は6枚。
出来ることは街でアイテムを購入したり、仲間を雇ったり、レベルを上げたり。
もしくは、ダンジョンにもぐってモンスター退治。
時によっては不要なカードの廃棄。

これを繰り返しダンジョンデッキの中にあるサンダーストーンが1階層に到着したら終了。
このとき一番勝利ポイントを取っている人が勝者。サンダーストーンを取っても勝てるかどうかわからないのがミソ。

モンスター、仲間、アイテムが豊富にあり、ランダムに構成された環境で毎回違ったゲームが楽しめる。
強いて難点を言うなら、セットアップがドミニオンより面倒くさい点。

ファンタジーRPGが好きでドミニオンに飽きた、もしくは合わなかった人にオススメだ。

評価(5段階):☆☆☆☆
本国では拡張セットも発売されており、今後も続くと思われる(7部作だったか8部作という話を聞いた覚えが・・・、違ったかしら?)。
雰囲気がよく出ていて慣れてくるとサクサク進んで面白い。少しパラメータが多くなっているので、初見の敷居はドミニオンより高いけれど、十分許容範囲だと思う。

世界の七不思議 [ボードゲーム(さ行)]

『世界の七不思議』
作者:アントワーヌ・バウザ
メーカー:レポスプロダクション
プレイ人数:3~7人(2人用バリアント有)
プレイ時間:45分
キーワード:カード、お金、ポイント、グレードアップ、無料、七不思議

世界の七不思議を建築しつつ、隣国との戦争状態に注意してポイントを取っていく。
基本カードゲームで、ボードもあるが大きな意味はない。カードだけでも再現できる程度のおまけである。

ゲームはMTG(マジック・ザ・ギャザリング)の遊び方の一つ、ブースタードラフトのように進行する。
ⅠからⅢまである時代カードをⅠからプレイヤーに7枚ずつ分配し、その中から1枚選んで手元に残し、あとのカードは隣のプレイヤーに回す。その後、手元に残したカードを建設するか、お金に換えるか、七不思議の建築に当てるかを選ぶ、それだけだ。その後、隣国(両隣)のプレイヤーと戦力比較し、多ければポイントを、少なければマイナス1ポイントのチップをもらう。後は残りの時代Ⅱ、Ⅲを同様にプレイし、最終決算をしてポイントが多い人が勝ち。

評価(5段階):☆☆☆☆☆
エッセン人気もうなずける本作。しっかり遊んだ感があるのに、プレイ時間は思いのほか短く、繰り返しプレイに向いている。基本はカードドラフトなのだけれど、建設にも無料で建てられる道があったりと色々悩ましい。
何よりも、最大7人まで同時に遊べてダウンタイムがほとんどない(ドラフトゆえ同時進行で進むため)のは大きい。このゲームならマジックプレイヤーをボードゲームの世界に引き込む2つめの選択肢になるだろう(1つめはドミニオン)。

スカンクのぷっすん [ボードゲーム(さ行)]

『スカンクのぷっすん』
作者:Inon Kohn
メーカー:ツォッホ
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
キーワード:レース、めくり、バースト、記憶

スカンクのレース。
スタートからゴールまで、より早くたどり着くのが目的。

手番に出来ることは数字タイルをめくってその数字分だけ進むだけ。

それだけではゲームにならないので、アクセントが。

コースには2種類のタイルがある。
1つは緑色、もう1つは赤色。緑色のタイルは停止可、赤色は停止不可でここで止まるような数字の時はさらに数字タイルをめくる必要がある。
数字タイルにも種類があり、1~4の数字の書かれたタイルと、ピューマが描かれたタイルの2種類。
数字のタイルはその数字だけコマを進めることが出来、ピューマはそれがめくられた瞬間にバーストである。
バーストしたらそれまでにめくっていたタイルは他のプレイヤーに時計回りで分配しなければならない。

かくして、レースは進むのだけれど、さらに1ポイント。自分のコマが他のコマに追い抜かれるとバックしなければならないのだ。バックする先は抜かれたタイルから見て最初の赤いタイルのスタートよりの緑色のタイルまで。

数字タイルは使われるとどんどん減っていく。ピューマはめくられても戻すので、ゲームが進めば進むほどピューマの確立は上がる。けれどめくらなければ進めない。

ピューマのあるところはしっかり覚えて、自分ではめくらないようにすることが肝要。

評価(5段階):☆☆☆

手軽なレースゲーム。記憶力、度胸がものをいう。思い切ってめくっていって、ずばり前に進めたときは気持ちいい。


サマルカンド [ボードゲーム(さ行)]

『サマルカンド』
作者:David V.H. Peters & Harry Wu
メーカー:クイーンゲーム
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45分
キーワード:カード、ラクダ、同盟タイル、お金、婚姻

ラクダを使って交易路を作り、他部族と婚姻、同盟を結びながら得点を得る。

手番に出来ることはたった2つ。

①他部族と婚姻関係を結ぶ
部族タイルを取り、部族に応じた持参金を部族のお金置き場に置く
その後産物カードを3枚引き手札とあわせて0~2枚捨て札にする(手札上限アリ)

②持っている部族タイルのラクダコマをボードに配置
ラクダコマをマップに1~2個配置(2個目は1金必要)
ラクダコマを置いたところに産物マーカーがあれば取ることが出来る。
産物マーカーが取られた時、産物カードを持っている人は売ることが出来る(売らなくても可)。
ラクダコマは1マスに付き2個(別の色)まで。
すでに1個置かれているマスに置く場合は同盟タイルを対応する部族から取る。その後、先に置いていたコマの部族タイルを持っている人は1金、乗り入れた人は3金の収入が入る。

こうして、ラクダコマを置いたり婚姻関係を結んで行き、10部族の同盟タイルが1枚づつ以上取られるか、1つの部族の同盟タイルがなくなった時点でゲーム終了。

同盟タイル、お金、産物マーカーは1につき1点
持っている産物マーカーと産物カードが一致しており、自分が婚姻を結んでいる(部族タイルを持っている)ラクダがその産物のところに置いてあれば4点、他の部族のラクダがあればさらに1点。もし、2個置かれていて両方とも部族タイルを持っていれば8点で得点計算し一番得点が多い人が勝者。

評価:☆☆☆☆
同時期に発売された同じメーカーの『フレスコ』の陰に隠れて目立たないがいいゲームだ。
元々は鉄道ゲームだったそうで、このリメイクはうまくいったんじゃなかろうか?
大箱のわりにルールもすっきりしており、手番に出来ることも多くはないが、色々な戦略が取れそうな感じだ。
プレイ時間もインストしても1時間強くらいで、慣れれば45分程度で終わる。
最近の重厚路線も嫌いではないが、たまにはさくっと遊べるこういったゲームもいいものだ。

サフラニート [ボードゲーム(さ行)]

『サフラニート』
作者:トイブナー・マルコ
メーカー:ツォッホ
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:20分
キーワード:チップ、カード、お金、材料、レシピ、投擲

材料を集めてレシピを完成させる。
こう書くと普通のゲームだけれど、やることはアクションゲーム。
金額の書かれたチップをボードに投げ込み、うまく材料のお皿にかかればその材料をチップに書かれた金額で入手しレシピを完成させる。

ボードの中には特殊アクションマスもあり、ゲームは一筋縄では行かない。

お金は初期に200持っているがゲームに勝つためには3種のレシピを完成させる必要があり、各レシピは3種の材料が必要なことから、材料の売却の必要も出てくる。

評価(5段階):☆☆☆
メンコに近い感覚である。がメンコにあらず。チップはチップではじき出すことも出来なれてくると互いが相手のチップを押し出しながらの白熱した展開になる。
こういったのりのゲームが好きな人にはたまらない一品。
が、自分にはこういったアクションゲームは不得手でそれほど評価は上がらないのだ。
たまに遊ぶにはいいんだが・・・。

スティールドライバー [ボードゲーム(さ行)]

『スティールドライバー』
作者:マーティン・ワレス
メーカー:ツリーフロッグ/ペガサスシュピーレ
プレイ人数:3~6人
プレイ時間:90分
キーワード:鉄道、アメリカ大陸横断鉄道、お金、資源キューブ、株式、商品キューブ、線路

ワレス、という人は、非常に鉄道ゲームが多い。これもその中の1作。
基本は株式を扱った競りゲーなのだけれど、ちょっと趣が異なる。

このゲームの中では鉄道会社は6社登場し、ゲーム中競られる株式はどの会社も5株のみ。1ラウンドに1枚づつ×6社分競りにかけられ、各ラウンドのオーナーが決まる。

その後、各鉄道会社のオーナーは競りで使われた資源キューブを元手に線路を引く。各都市間には敷設コストが決まっており、キューブを払って引く。1本づつ引いていって、引けなくなったらパス、全社パスしたら次のフェイズに。

敷設後は収入フェイズ。収入は各会社ごとに求める。金額は敷設した線路の連結された都市により決まる。都市には金額が記入されており、それを合計するのだ。

そのラウンドの各社のオーナーは、お金をもらい、次のラウンドへ。
新しいラウンドはプレイ人数により資源キューブをもらう。

5ラウンド終了後には最終収支。
株式により筆頭を決める。
各都市は色分けされており、対応する同色の商品キューブを置く。置いた後はパス順に従って筆頭は商品キューブのセット(なるべく多く、かつ多色で)を集めるのを目指す。
その後、色数、個数により1株あたりの配当が決まるので、配当を受け取って最終決着をつける。
持ち金が一番多い人が勝利。

評価(5段階):☆☆☆☆
集める株、連結する都市、商品キューブを狙った線路の敷設が悩ましい。
が、そこが面白く、筆頭株主を複数持持たせないようけん制するところが熱い。
プレイヤー間でバランスを取るゲームなので、同じくらいの力量の人同士で遊んだ方が面白いかもしれないが、ルールはそれほど難しくはなく、株式を扱ったゲームとしての入門用としてはいいのかもしれない。
ワレスの鉄道ゲームにハズレなし。面白い。

スクウェア4 [ボードゲーム(さ行)]

スクウェア4
作者:不明
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:10分

モーターで回転する碁盤の目に向かってボールをカタパルトで飛ばして4目並べをする。
文章で書くとこれだけ。
アクションゲームに分類されるので、力加減とタイミングが命。
単純なゲームだが、一度遊び始めると、ついつい何度も遊んでしまうのはこれいかに(笑)。

評価(5段階):☆☆☆
単純なゲームはたまに遊ぶと妙につぼにはまることがある。これもそう。基本は4目並べ。が、これが本人の思うようにならない4目並べなら話は変わる。あっちへ飛ばし、こっちへ飛ばししてうまく4目並んだ時は爽快だ。

ジャングルの宝 [ボードゲーム(さ行)]

ジャングルの宝
作者:ハインツ・マイスター
メーカー:ラベンズバーガー
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:40分
キーワード:ダイス、磁石、宝石

子供向けゲーム作家、ハインツ・マイスターの新作。
磁石ゲーム。
ジャングルに潜む宝石を探知機を使って探し出す。
最終的に合計価値が1番高い人の勝ち。

探知機を進めるためのダイスの出目が1/6になっており、7個振っても1個も出ないことがざらに発生。3回行動できるも中々宝石ゲットできず。

1/3か2/8くらいの確率ならなぁ、とか思った。

評価(5段階):☆☆

ハインツ・マイスターにしては並以下?確率はもう少し緩い方が良かったかな?と思う。システムが単純ゆえに、繰り返して遊ぶにはだいの大人では難ありか?。
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