無限都市 [ボードゲーム(ま行)]

無限都市
作者:B.Keith
メーカー:AEG
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分
キーワード:タイル、特殊効果、陣取り、連結、支配マーカー

名作、『カルカソンヌ』の後継。タイル配置ゲームとして完成されていた『カルカソンヌ』はドイツゲーム大賞、ドイツゲーム賞をダブル受賞したゲームで、その後のゲーム業界に少なからぬ影響を与えた。
そしてこの『無限都市』。『カルカソンヌ』同様のタイル配置ゲームだが、どこで差をつけているか?それはこのゲームのタイルには全て特殊効果が付いていること。配置した時(もしくは裏向きのタイルが表になった時)に効果が発動し、盤面に少なからぬ影響を与える。そしてその効果だが、まるでTCGのコンボのように連鎖をすることがあり、うまく立ち回れば(運もあるが)1手番に4、5枚プレイすることも可能というバランス。

さて、話が少しそれた。
ゲームはいたってシンプル。手番に手持ち(5枚)の中からタイルを1枚選んで場にプレイし(既に置かれているタイルに隣接するように)、タイルの効果を発動するだけ。プレイしたタイルには自分の所有権を表す支配マーカーを一緒に置く。そして手持ちタイルが5枚になるように補充して次の人に。ゲーム終了時に一番得点を得た人が勝者である。得点は3枚以上連続して支配マーカーを置いてあるタイルから得られる(1枚1点)。またタイルには支配マーかを置いてあるだけで得点になるものがある。最後に銀色の連環印のタイルの最大数保持者その枚数分だけ得点で、以上の合計が総得点となる。
基本的には3枚以上の連続タイルを目指すのが指針だが、これはとても目立つ。目立つゆえに他プレイヤーから狙われやすい。が2枚以下では得点にならないので3~4枚の連続タイルをあちこちに分散させるのが得策だろうか?タイルを所有しているだけで得られるポイントは案外盲点だ。連環ボーナスはなかなか狙って取るのは難しいかも知れない。こうなると基本に忠実に3枚以上ボーナスを目指しつつ、タイル得点を取っていくのが強そうだ。
が、問題はここから。先にも書いたようにタイルには特殊効果があるのである。それもかなり場を混乱させるたぐいの。
・追加で支配マーカーを置く
・隣接するタイルを一枚手札にする(置いてある支配マーカーは持ち主に返す!)
・他人の手札を見て1枚通常通りプレイする(しかも効果発動、支配マーカーも置ける!)
・選んだ1枚のタイルを別の場所に移動
・選んだ隣接するタイルの上の支配マーカーを持ち主に全部返す
等々・・・
全部で20種類くらいの特殊効果があるが、盤面が荒れることは間違いない。

評価(5段階):☆☆☆

アメリカ産のゲームは直接打撃(他人を直接攻撃)できるゲームが少なくない。国民性もあるのだろうが、このゲームは『カルカソンヌ』の後継でありながら、トップを叩く手段が用意されているのは吉とでるか凶とでるか?好き嫌いが出そうなゲームではある。が、ここ最近の風潮に反して、最大6人まで遊べるのは魅力だと思う。確かに人数が増えると回りが遅くなってダウンタイムが延びるが、最大4~5人までのゲームが多いこの現在においては貴重な存在ではなかろうか?初プレイではどうしても効果を追うだけで大変だが、対訳表がいらなくなった頃にはサクサク進むパーティーゲームとしてこのゲームの場所がある気がする。
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